報道発表資料
2024年05月17日
- 地球環境
「第15回ペータースベルク気候対話」が開催されました
2024 年4月 25 日~26 日、ドイツ連邦共和国・ベルリンにおいて、「第 15 回 ペータースベルク気候対話」が開催されました。
我が国からは、松澤環境省地球環境審議官、水野外務省国際協力局気候変動課交渉官ほかが出席しました。 概要は以下のとおりです。
我が国からは、松澤環境省地球環境審議官、水野外務省国際協力局気候変動課交渉官ほかが出席しました。 概要は以下のとおりです。
1. 会合の概要
(1) 日程・場所
2024 年4月 25 日 ~ 26 日 ドイツ連邦共和国・ベルリン
(2) 主催
ドイツ連邦共和国及びアゼルバイジャン共和国
(3) 出席者
ドイツ連邦共和国、アゼルバイジャン共和国(国連気候変動枠組条約(UNFCCC) 第 29 回締約国会議(COP29)議長国)、主要先進・途上国の閣僚級、UNFCCC 事務局長等が出席。我が国からは、松澤環境省地球環境審議官、水野外務省国際協力 局気候変動課交渉官ほかが出席した。
2024 年4月 25 日 ~ 26 日 ドイツ連邦共和国・ベルリン
(2) 主催
ドイツ連邦共和国及びアゼルバイジャン共和国
(3) 出席者
ドイツ連邦共和国、アゼルバイジャン共和国(国連気候変動枠組条約(UNFCCC) 第 29 回締約国会議(COP29)議長国)、主要先進・途上国の閣僚級、UNFCCC 事務局長等が出席。我が国からは、松澤環境省地球環境審議官、水野外務省国際協力 局気候変動課交渉官ほかが出席した。
2. 議論の概要
今次会合では、ドイツ連邦共和国のベアボック連邦外務大臣、アゼルバイジャン共和国のババエフ環境天然資源大臣等による基調講演が実施された。また、2024 年11 月にアゼルバイジャン共和国で開催予定の COP29 の成功に向け、野心と実施を進展させる国際的な資金フレームワーク、目的に沿った効果的で公平な新規合同数値目標(NCQG)、1.5℃目標及び気候に対して強靱な開発に整合した投資のための気候変動対策計画が主要議題として議論された。
会合後、共同議長から、会合での主な議論の概要をまとめた総括が発出された。総括は共同議長の責任で作成されたものであり、その概要は以下のとおり。(総括の全文(英語)は、添付の通り)
○ 共同議長による総括の概要(抜粋仮訳)
ペータースベルク気候対話は過去 15 年にわたり、毎年開催される COPに向け、気候協力に関する高度な政治的議論を行う重要な場を提供してきた。今年の共同議長であるドイツ連邦共和国のアナレーナ・ベアボック外務大臣と COP29 議長となるアゼルバイジャン共和国のムフタル・ババエフ環境天然資源大臣は、37 か国からの閣僚・ハイレベル代表、UNFCCC 事務局長、UNFCCC オブザーバー参加国の代表、市民社会、企業、若者の代表を迎えた。米国カリフォルニア州ゲビン・ニューソン知事が オンラインで基調講演を行った。
ドイツ連邦共和国のオラフ・ショルツ首相とアゼルバイジャン共和国のイルハム・ アリエフ大統領が閣僚級セッションで演説した。ショルツ首相は、COP28 とパリ協定の成功の上に、各国の気候変動対策計画を構築することは経済合理性があること強調し、気候変動対策と成長のパッケージとしての欧州グリーンディールを紹介した。 同首相は、ドイツ連邦共和国が 2022 年に60 億ユーロの気候変動資金を提供するという約束を守ったことを強調し、すべての国にとって NDC の更新がグリーン技術への投資のセーフガードとなる機会となりうることを指摘した。アリエフ大統領は、自国がCOP29の主催国に満場一致で選ばれたことに関し、国際社会の信頼に感謝の意を表した。同大統領は、気候変動がもたらす課題への対応に有意義な貢献を行い、COP29を成功させるというアゼルバイジャン共和国の強いコミットメントを再確認した。
ペータースベルク気候対話では、気温上昇を1.5℃に抑えるための実施に焦点が当てられた。COP29 における NCQG の決定、資金と投資の拡大、1.5℃に整合した NDC が経済全体の変革に果たす役割、及び財務・経済担当閣僚との連携の重要性が、参加者に認識された。
会合後、共同議長から、会合での主な議論の概要をまとめた総括が発出された。総括は共同議長の責任で作成されたものであり、その概要は以下のとおり。(総括の全文(英語)は、添付の通り)
○ 共同議長による総括の概要(抜粋仮訳)
ペータースベルク気候対話は過去 15 年にわたり、毎年開催される COPに向け、気候協力に関する高度な政治的議論を行う重要な場を提供してきた。今年の共同議長であるドイツ連邦共和国のアナレーナ・ベアボック外務大臣と COP29 議長となるアゼルバイジャン共和国のムフタル・ババエフ環境天然資源大臣は、37 か国からの閣僚・ハイレベル代表、UNFCCC 事務局長、UNFCCC オブザーバー参加国の代表、市民社会、企業、若者の代表を迎えた。米国カリフォルニア州ゲビン・ニューソン知事が オンラインで基調講演を行った。
ドイツ連邦共和国のオラフ・ショルツ首相とアゼルバイジャン共和国のイルハム・ アリエフ大統領が閣僚級セッションで演説した。ショルツ首相は、COP28 とパリ協定の成功の上に、各国の気候変動対策計画を構築することは経済合理性があること強調し、気候変動対策と成長のパッケージとしての欧州グリーンディールを紹介した。 同首相は、ドイツ連邦共和国が 2022 年に60 億ユーロの気候変動資金を提供するという約束を守ったことを強調し、すべての国にとって NDC の更新がグリーン技術への投資のセーフガードとなる機会となりうることを指摘した。アリエフ大統領は、自国がCOP29の主催国に満場一致で選ばれたことに関し、国際社会の信頼に感謝の意を表した。同大統領は、気候変動がもたらす課題への対応に有意義な貢献を行い、COP29を成功させるというアゼルバイジャン共和国の強いコミットメントを再確認した。
ペータースベルク気候対話では、気温上昇を1.5℃に抑えるための実施に焦点が当てられた。COP29 における NCQG の決定、資金と投資の拡大、1.5℃に整合した NDC が経済全体の変革に果たす役割、及び財務・経済担当閣僚との連携の重要性が、参加者に認識された。
3. その他
環境省からは、松澤環境省地球環境審議官より、COP28の第1回グローバル・ストック テイクの成果を踏まえ、全ての国、とりわけ主要経済国に対して、最新の科学に基づき、野心的で、1.5℃目標に沿った、経済全体・全ての温室効果ガスを対象とした総量削減目標 を含む次期 NDC を策定することを呼びかけた。また、非CO2ガスの世界的な排出削減に関し、フロンや廃棄物分野のメタン削減等において我が国の知識と経験を共有していく旨、発言がなされた。更に、世界各国に対し、COP29よりも十分前に隔年透明性報告書を提出すること、COP29においてパリ協定6条の完全運用化を目指すべきことを呼びかけ、COP29 成功への貢献に強いコミットメントを示した。
連絡先
環境省地球環境局 国際連携課気候変動国際交渉室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8330
- 室長
- 青竹 寛子
- 室長補佐
- 伊藤 貴輝
- 室長補佐
- 山田 絵莉佳
- 担当
- 圓尾 明子