報道発表資料

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2024年03月19日
  • 自然環境

~長距離自然歩道メモリアルイヤー~ みちのく潮風トレイル全線開通5周年及び東海自然歩道完成50周年記念行事等の開催について

環境省では、記念式典やウォーキングイベント等の関連行事を開始し、「長距離自然歩道」の利用促進や「長く歩く旅」の浸透を図りますのでお知らせします。

詳細

 環境省では、四季を通じて手軽に、楽しく、安全に自らの足で歩くことを通じて、豊かな自然や歴史・文化とふれあい、心身ともにリフレッシュし、自然保護に対する理解を深めることを目的に、全国10路線、総延長約28,000㎞に及ぶ歩道網、「長距離自然歩道」を設定しています。
 東日本大震災後に策定した「グリーン復興プロジェクト」の取組の一つとして、青森県八戸市から福島県相馬市までの4県29市町村にまたがる長距離自然歩道である「みちのく潮風トレイル(東北太平洋岸自然歩道)」が、令和6年6月に全線開通から5周年を迎えます。さらに、東北管内では十和田八幡平国立公園と三陸復興国立公園・みちのく潮風トレイルとを結ぶ新たなトレイルとして、青森県八戸市から南部町、五戸町を通り、十和田市(十和田湖畔)をゴールとする約120kmの「八戸十和田トレイル(仮称)」の試験運用の開始を令和6年度に予定しています。
 また、我が国最初の長距離自然歩道であり、東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市「明治の森箕面国定公園」までの太平洋ベルト地帯の背後(11都府県60市町村)を結ぶ「東海自然歩道」も、本年に完成後50周年の節目の年を迎えます。
この機会を捉え、環境省では、記念式典やウォーキングイベント等の関連行事を開催し、「長距離自然歩道」の利用推進や「長く歩く旅」の浸透を図りますのでお知らせします。

記念行事等概要(現時点での予定:参加者募集等の詳細は後日案内)

(1)式典

1) みちのく潮風トレイル全線開通5周年記念式典
  【日時】令和6年6月8日(土)
  【場所】岩手県宮古市(イーストピアみやこ)
  【主催】環境省
  【共催】みちのく潮風トレイル関係自治体協議会(予定)、宮古市(予定)
  【内容】基調講演、取組紹介、対談等
2) 東海自然歩道50周年記念式典
  【日時】令和6年7月13日(土)
  【場所】東京都千代田区(日比谷コンベンションホール)
  【主催】環境省、東海自然歩道連絡協会
  【内容】基調講演、取組紹介、対談等

(2)ウォーキングイベント

1) みちのく潮風トレイルウォーク in 八戸
  【日時】令和6年5月26日(日)
  【場所】青森県八戸市
  【主催】環境省、みちのく潮風トレイルウォーク実行委員会
  【内容】トレイルウォーキング(約5㎞及び約8㎞コース)
2) みちのく潮風トレイルウォーク in 宮古
  【日時】令和6年6月9日(日)
  【場所】岩手県宮古市
  【主催】環境省、みちのく潮風トレイルウォーク実行委員会
  【内容】トレイルウォーキング(約5㎞及び約8㎞コース)
3) みちのく潮風トレイルウォーク in 仙台名取
  【日時】令和6年6月23日(日)
  【場所】宮城県仙台市、名取市
  【主催】環境省、みちのく潮風トレイルウォーク実行委員会
  【内容】トレイルウォーキング(約4㎞及び約10㎞コース)
4) みちのく潮風トレイルウォーク in 相馬
  【日時】令和6年11月3日(日)
  【場所】福島県相馬市
  【主催】環境省、みちのく潮風トレイルウォーク実行委員会
  【内容】トレイルウォーキング(約5㎞及び約10㎞コース)

(3)その他関連行事

1) ロングトレイルミーティング2024(仮題)
  【日時】令和6年9月3日(火)
  【場所】東京都千代田区(よみうり大手町ホール)
  【主催】読売新聞社
  【共催】環境省
  【内容】基調講演、取組紹介、対談等

 上記以外にも、地方公共団体や民間団体等が主催するものを含め、関連イベントが多数開催される予定です。環境省では、これらのイベントへの後援や情報提供等も通じ、「みちのく潮風トレイル」をはじめとする「長距離自然歩道」の利用推進や「長く歩く旅」の浸透に努めていきます。

参考情報

・長距離自然歩道
 1969年(昭和44年)に当時の厚生省国立公園部が、東京~大阪をつなぐ歩道「東海自然歩道」の構想を発表。1971年(昭和46年)発足の環境庁に引き継がれ、1974年(昭和49年)7月に完成。その後、九州自然歩道(1980年(昭和55年))、中国自然歩道(1982年(昭和57年))と続き、2019年(令和元年)に10本目の東北太平洋岸自然歩道(通称:みちのく潮風トレイル)が完成。国土を縦断・横断・循環する自然歩道で、四季を通じて手軽に楽しく安全に、優れた風景地などを歩くことによって、沿線の豊かな自然・歴史・文化にふれあうとともに、健全な心身の育成を図るもの。

・みちのく潮風トレイル
 東日本大震災後、持続可能な地域づくりを目指すと共に豊かな自然と地域の暮らしを未来に引き継ぐため「グリーン復興プロジェクト」を策定し、その取組の一つとして、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸を一本の道でつなぐ「みちのく潮風トレイル」を設定。路線は、既存の歩道や車道等を活用し、地元の意見を伺いながら決定。自然風景、集落、観光スポット等を徒歩でつなぐことにより、地域の観光業・農林水産業を活性化し、復興に貢献することを狙いとしている。2019年(平成 31 年)4月に、ハイカーの拠点となる「名取トレイルセンター」がオープンし、みちのく潮風トレイル全線の統括本部として、路線管理、情報発信等を実施している。2019年(令和元年)6月9日に全区間が開通し、全長 1,000km を超えるみちのく潮風トレイルが誕生した。

・東海自然歩道
 我が国最初の長距離自然歩道。東京都八王子市の「明治の森高尾国定公園」から大阪府箕面市「明治の森箕面国定公園」までの太平洋ベルト地帯の背後(11都府県約60市町村)を結ぶ、総延長1,748kmに及ぶトレイル。1974年(昭和49年)7月に完成 。緑豊かな自然と貴重な歴史文化財を訪ねながら、心身の健康と安らぎを得るための場として整備された。東海自然歩道構想の背景には、高度経済成長期の国土の急激な都市化、モータリゼーションの進行等に起因する社会的課題があった(「人間性の回復」「歩くことの復権」)。また、当該歩道を軸線として利用性の高い国定公園を帯状に配置することにより、都市のスプロール化に対する自然保護の防波堤の機能を目指すとした。沿線の関係団体による連絡会、東海自然歩道連絡協会が1989年(平成元年)に設立。

連絡先

環境省 自然環境局 国立公園課 国立公園利用推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8271
室長
水谷 努
室長補佐
川瀨 翼
課長補佐
松岡 法明
係長
北島 聡之
係長
鈴木 郁子