報道発表資料

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2024年02月01日
  • 地球環境

フロン排出抑制法に基づく令和4年度のフロン類の充塡量及び回収量等の集計結果を公表します

 「フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関する法律」(平成13年法律第64号。以下「フロン排出抑制法」という。)に基づき、第一種フロン類充塡回収業者は、毎年度、前年度にフロン類を充塡、回収、再生した量、第一種フロン類再生業者やフロン類破壊業者に引き渡した量等を都道府県知事に報告し、都道府県知事はその報告を取りまとめて主務大臣に通知することとなっています。 
 今般、環境省及び経済産業省は、都道府県知事から令和4年度実績の通知を受け、その集計結果を取りまとめましたので公表いたします。 
 環境省では、フロン類の使用の合理化及び管理の適正化を一層促進していくため、経済産業省や都道府県等とも連携しつつ、フロン排出抑制法の施行の徹底を図っていきます。

1.集計結果概要:回収量は前年度から約5%増加し過去最高となりました

(1) 充塡量
令和4年度に充塡されたフロン類の量は約4,599トン(対前年度比約65トン減。以下、括弧内は対前年度比。)、充塡された業務用冷凍空調機器の台数は約54万台(約0.6万台増)であり、それらの内訳は以下のとおりです。
  ・ 機器の設置以外時 :約3,164トン(約11トン減)、約38万台(約1.4万台増)
  ・ 機器の設置時  :約1,434トン(約54トン減)、約16万台(約0.8万台減)
(2) 回収量
令和4年度に回収されたフロン類の量は約5,423トン(約280トン増)、回収された業務用冷凍空調機器の台数は約160万台(約4.6万台増)であり、それらの内訳は以下のとおりです。
  ・  機器の廃棄時    :約4,049トン(約102トン増)、約136万台(約4.3万台増)
  ・  機器の整備時     :約1,374トン(約178トン増)、約24万台(約0.3万台増)

2.令和4年度における廃棄時のフロン類回収率は推計値で約44%となりました(前年度は約40%)

 フロン排出抑制法では、ユーザー(機器の管理者)は機器の廃棄時に充塡回収業者へのフロン類の引渡し(機器からのフロン類回収)が義務付けられています。くわえて、ユーザーから廃棄物・リサイクル業者等への機器引渡しの際に回収済みを証明する書類等の交付義務(当該書類等を確認できない機器の引取りは禁止)規定やこれらに係る罰則規定を設けることで、都道府県による指導監督の実効性を担保し、回収率の向上を図っています。
 また、フロン類使用製品のノンフロン・低GWP化、業務用冷凍空調機器の使用時漏えい防止等、フロン類の更なる排出抑制を進めていきます。
フロン排出抑制法に基づくフロン類回収量等の推移

連絡先

環境省地球環境局地球温暖化対策課フロン対策室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8329
室長
香具 輝男
室長補佐
野村 渉平
係長
長澤 真利