報道発表資料

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2023年11月24日
  • 自然環境

佐渡トキ保護センターで飼育中のトキ1羽の死亡について

 令和5年11月23日(木)午前7時52分に、佐渡トキ保護センターで飼育していた中華人民共和国(以下、「中国」)から贈呈されたトキ1羽「洋洋(やんやん)」の死亡が確認されました。

■死亡個体「洋洋」について

  • 飼育番号:016/β/96
  • 性別  :メス
  • 孵化日 :平成8年4月14日 (令和5年に27歳)
  • 来日  :平成11年1月30日 中国から天皇陛下(当時)に贈呈

■発見日時

  • 令和5年11月23日(木)午前7時52分

■発見場所

  • 佐渡トキ保護センター 育雛ケージ(新潟県佐渡市新穂長畝377-4)

■発見時の状況

  • 洋洋がケージ内で伏せて動かない状態を発見し、死亡を確認した。

■死亡時の状況

  • 洋洋は今年6月頃から脚を引きずるような動きなど、正常に歩行ができない状況が見られていた。
  • 11月18日(土)午後4時頃に、洋洋が起立できない状態が確認されたものの、自力で採餌し、移動していたため、経過観察することとした。なお、起立不能の原因は、雷に驚いて飛び立ち、脚部を負傷したものと考えられる。
  • 21日(火)に洋洋が起立できず自力での採餌が困難な状況を確認したため、午前10時20分に捕獲し、飼育ケージから育雛ケージに収容した。洋洋の左足に異常が見られたため、獣医師が治療を行い、強制給餌を行った。
  • 鳥インフルエンザ簡易検査は陰性。
  • 24日(金)午前に解剖した結果、左脚関節の脱臼が確認され、顕著に痩せていた。このことから、起立不能に伴う採餌困難により、衰弱したことが死因であると推定された。
  • 念のため、病性鑑定を新潟県中央家畜保健衛生所に依頼する。

連絡先

自然環境局野生生物課希少種保全推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8353
室長
河野 通治
室長補佐
谷垣 佐智子
室長補佐
鴛海 智佳