報道発表資料

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2023年12月05日
  • 大気環境

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)第25回政府間会合の結果について

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)の第25回政府間会合が2023年11月29日、30日にベトナム社会主義共和国・ハノイにて開催されました。

■ 会合の概要

(1)日程   2023年11月29日 、30日
(2)場所   ベトナム社会主義共和国・ハノイ(オンライン併用)
(3)出席者  EANETの参加13カ国の代表(日本、カンボジア王国、中華人民共和国(中国)、インドネシア共和国、
        ラオス人民民主共和国、マレーシア、モンゴル、ミャンマー連邦共和国、フィリピン共和国、大韓民国
       (韓国)、ロシア連邦、タイ王国及びベトナム社会主義共和国)、UNEP、EANET事務局、EANETネット 
        ワークセンター
        日本からは、環境省担当官等が出席。

■ 結果の概要

(1)EANETプロジェクトの採択
 EANETプロジェクトとして、日本主導で策定した以下の3件のプロジェクトを含む10件のプロジェクトが採択されました。
①「EANETにおけるVOCsに関連する能力強化推進事業」
②「低コストセンサー(LCS)を用いたハイブリッド大気監視ネットワーク(HAQMN)構築のための手法に関する研究」
③「持続可能な窒素管理に関するセミナー」

(2)EANET運営体制の強化推進
①2024年のEANET事業計画と予算について
 2024年のEANET事務局及びEANETネットワークセンターの事業内容とそれに対応する予算案が審議され、承認されました。
②運営管理ガイドライン及びプロジェクトガイドラインの改訂について
 日本から、プロジェクト事業において成果を重視した管理の在り方や、提案様式の簡素化等の改訂を提案しました。その上で、両ガイドラインの改訂は、参加国の最終確認を経て、2024年初頭に承認することで合意しました。

(3)中期計画について
 現在の中期計画(2021-2025)の中間評価について議論が行われました。
 日本からは、現在EANETの活動スコープの対象外であるメタンやブラックカーボンなどの気候変動関連物質を次期中期計画(2026-2030)の対象に含めることや、EANETの中核業務に能力強化を含めることを提案し、来年以降の次期中期計画策定に向けた議論の中で検討していくことで参加国の共通理解を得ました。

(4)大気汚染に関する日中韓三カ国政策対話(TPDAP)の結果について
 2023年9月に開催された第10回TPDAPの結果を、EANET参加国に共有しました。

(5)2024年の次回政府間会合について
 2024年の次回政府間会合は、マレーシアが主催し、クアラルンプールで開催されることが発表されました。

■今後の対応

 我が国は、東アジア地域における大気環境管理の重要な基盤として、EANETの活動の充実及び強化を図るべく、引き続き積極的に取り組んでいきます。

連絡先

水・大気環境局 環境管理課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8198
課長
筒井 誠二
課長補佐
亀井 雄
主査
安田 弓