報道発表資料
2023年12月05日
- 総合政策
(仮称)黒松内町風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について
環境省は、「(仮称)黒松内町風力発電事業計画段階環境配慮書」(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
環境大臣意見では、
(1) 想定区域及びその周辺には、植生自然度が高いとされたササ群落(Ⅳ)、チシマザサ-ブナ群集(Ⅳ)等に加え、「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定された「ブナ北限の里「黒松内」」等が存在していることから、本事業の実施による植物及び生態系への影響が懸念される。このため、風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、植物及び生態系への影響について適切に予測及び評価を行い、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
(2) 里地里山の保全活動の取組を実施する団体等の関係機関に事業内容について丁寧に説明すること
等を求めている。
環境大臣意見では、
(1) 想定区域及びその周辺には、植生自然度が高いとされたササ群落(Ⅳ)、チシマザサ-ブナ群集(Ⅳ)等に加え、「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定された「ブナ北限の里「黒松内」」等が存在していることから、本事業の実施による植物及び生態系への影響が懸念される。このため、風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、植物及び生態系への影響について適切に予測及び評価を行い、自然度の高い植生等の改変を回避又は極力低減すること
(2) 里地里山の保全活動の取組を実施する団体等の関係機関に事業内容について丁寧に説明すること
等を求めている。
■ 背景
環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
今後、経済産業大臣から事業者であるジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
※ 計画段階環境配慮書:事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。
今後、経済産業大臣から事業者であるジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
※ 計画段階環境配慮書:事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。
■ 事業の概要
北海道寿都郡黒松内町において最大で出力75,600kWの風力発電所を設置する事業。
・ 事業者 ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
・ 事業位置 北海道寿都郡黒松内町(事業実施想定区域面積 約1,321ha)
・ 出力 最大75,600kW(単機出力 4,200kW程度×最大18基)
・ 事業者 ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
・ 事業位置 北海道寿都郡黒松内町(事業実施想定区域面積 約1,321ha)
・ 出力 最大75,600kW(単機出力 4,200kW程度×最大18基)
■ 環境大臣意見
別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
・ 令和5年10月24日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和5年12月 5日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出
(参考)環境影響評価に係る手続
・ 令和5年10月24日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・ 令和5年12月 5日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出
連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8237
- 室長
- 加藤 聖
- 室長補佐
- 鈴木 祐介
- 審査官
- 犬田 雅之