報道発表資料

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2023年11月14日
  • 再生循環

令和5年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)(補助)の二次公募結果について

  1. 環境省は、脱炭素社会構築に資する資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型の化石由来資源利用を段階的に改めることとしています。
  2. 本事業は、化石由来資源の代替素材開発や、プラスチック等のリサイクル技術・システム高度化など、技術的課題を解決し事業化に向けて必要な実証を行うものです。
  3. 令和5年度事業について、補助事業の二次公募を令和5年6月19日(月)~同年7月31日(月)の期間で実施しました。
  4. 同事業に応募のあった案件について、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会における審査を行い、採択すべき事業を選定したのでお知らせします。

■ 「令和5年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」の公募概要

 環境省では、低炭素社会及び循環型社会構築に資するプラスチック資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型の化石由来資源利用を段階的に改めることとしています。
 本事業は、化石由来資源の代替素材開発や、使用済みの化石由来資源のリサイクル技術・システム高度化など、技術的課題を解決し事業化に向けて必要な実証を行うものです。
 
① 化石資源由来プラスチックを代替する省CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源)への転換及び社会実装化実証事業
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業
③ 廃棄物等バイオマスを用いた省C02型ジェット燃料又はジェット燃料原料製造・社会実装化実証事業
④ 廃油のリサイクルプロセス構築・省C02化実証事業

■ 選定結果

 本事業の公募に対し4件の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、以下3件(プラリサイクル事業2件、廃油リサイクル事業1件)の事業について選定しました。
 
事業者名(五十音順) 事業名 事業の概要
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業
株式会社セイコーレジン 難処理プラスチック(複合素材マルチレイヤーフィルム)のマテリアルリサイクルの実証 マテリアルリサイクルが難しいとされるアルミ蒸着などを含む複合素材マルチレイヤーフィルムを、新たな技術であるMF式混合溶融技術を活用して、連続運転の確立を目指し、リサイクルの実証を行う。合わせて、リサイクルペレットの物性の評価を実施する。
株式会社WINGS 使用済み遊技機プラスチック国内循環実証事業
 
製造されてから廃棄されるまでのサイクルが2年~3年と非常に短い遊技機からプラスチックを選別し、不純物を取り除き改質を行い遊技機to遊技機の水平リサイクルの実証を行う。改質だけでなく成形性や寸法等に関わる実証も行い日本国内で循環可能なビジネスモデルを創り上げる。
④ 廃油のリサイクルプロセス構築・省C02化実証事業
中国精油株式会社 これまで再利用されて来なかった医薬品、医療用具製造プロセス廃液の高度精製、再利用による省CO2化実証事業 医薬品、医療用具製造プロセスから排出されるNMP等を含む廃溶剤を蒸留精製して、新液以上に高純度化、低不純物化、高収率で回収することで再度原料として使用し、新液製造量削減、廃溶剤の廃棄物量削減を通じて省CO2化を実証する。

連絡先

<事業①・②>
環境省環境再生・資源循環局 総務課リサイクル推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5501-3153
室長
近藤 亮太
室長補佐
持田 雅宏
担当
中村 充利
担当
野村 俊樹
 
 
<事業③・④>
環境省環境再生・資源循環局 廃棄物規制課
代表
03-3581-3351
直通
03-6205-4903
課長
松田 尚之
課長補佐
切川 卓也
課長補佐
須貝 一春