報道発表資料

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2023年10月19日
  • 総合政策

(仮称)JRE今金せたな風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

1.環境省は、「(仮称)JRE今金(いまかね)せたな風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 

2.環境大臣意見では、
(1) 想定区域の周辺に存在する複数の住居への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえて風力発電設備を住居から離隔を取ること等により、騒音及び風車の影による生活環境への影響を回避又は極力低減すること
(2) 想定区域の周辺では、国内希少種であるオジロワシ、クマタカ等の生息が確認されているほか、周辺の他事業の風力発電設備でオオワシ及びクマタカのバードストライクが確認されているため、適切な調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること
(3) 想定区域には、林野庁により設定されている「若松トドマツ希少個体群保護林」が存在していることから、保護林の直接改変を回避するとともに、保護林の機能への影響についての予測及び評価の手法について検討を行い、保護林からの十分な離隔を取ること等により、保護林への影響を回避すること
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業としており、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者であるジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
 
※ 計画段階環境配慮書:事業への早期段階における環境配慮を可能にするため、事業の位置・規模等の検討段階において、環境の保全について適正な配慮をしなければならない事項について検討を行い、その結果をまとめた図書。

■ 事業の概要

北海道二海郡八雲町、瀬棚郡今金町及び久遠郡せたな町において、最大で出力129,000kWの風力発電所を設置する事業。
・事業者   ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
・事業位置  北海道二海郡八雲町、瀬棚郡今金町及び久遠郡せたな町(事業実施想定区域面積 約4,975.0ha)
・出力    最大129,000kW(単機出力 4,300kW程度×30基程度)

■ 環境大臣意見

別紙のとおり。
 
(参考)環境影響評価に係る手続
 令和5年9月6日  経済産業大臣から環境大臣に意見照会
 令和5年10月19日  環境大臣から経済産業大臣に意見提出

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
加藤 聖
室長補佐
鈴木 祐介
審査官
高木 亮介

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