報道発表資料
2023年10月10日
- 自然環境
IPBESによる「生物多様性と生態系サービスに関する第二次地球規模アセスメント」及び「生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント」に係る専門家公募について
1. IPBES(※)が、「生物多様性と生態系サービスに関する第二次地球規模アセスメント」のスコーピングを行う専門家、及び「生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント」の執筆等を行う専門家の募集を開始しました。
2. 日本政府による推薦を希望する方は、「生物多様性と生態系サービスに関する第二次地球規模アセスメント」については2023年10月31日(火)までに、「生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント」については2023年11月28日(火)までに、それぞれ環境省の担当者へ御連絡ください。
※IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム):生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして2012年に設立された政府間組織。
※IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム):生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして2012年に設立された政府間組織。
1. IPBESによる専門家募集の概要
(1)生物多様性と生態系サービスに関する第二次地球規模アセスメント
IPBES総会第10回会合(2023年8月28日~9月2日)の会議文書として示された「イニシャルスコーピング報告書」に基づいて実施される、生物多様性と生態系サービスに関する第二次地球規模アセスメント(以下、「第二次地球規模アセスメント」という。)のスコーピングに参加する専門家が募集されている。本スコーピングの結果は、2024年12月に開催が予定されているIPBES総会第11回会合において検討が行われる。
なお、世界全体で60名程度のスコーピング専門家が選出される見込み。
(参考)第二次地球規模アセスメント「イニシャルスコーピング報告書」の概要は次のとおり。
・昆明・モントリオール生物多様性枠組等の実施や進捗測定の支援、同枠組の2030年以降のフォローアップのための科学技術的基盤の提供を目的とする。
・第一次地球規模アセスメントに立脚し重複を回避しつつ、同枠組のゴール、ターゲット、その他要素の全ての側面に対処する。
・生物多様性や自然の寄与の過去・現在・将来における傾向、それが良質な生活に与える影響、生物多様性や自然の寄与、さらにそれらの傾向の直接的間接的要因に関する価値観や対応策を分析する。
「イニシャルスコーピング報告書」の詳細は、以下を御参照下さい(IPBES会議文書IPBES/10/10 Annex II)。
https://files.ipbes.net/ipbes-web-prod-public-files/2023-09/Ipbes_10_10_report_priritization_requests_input_suggestions_en_annex-II.pdf
2)生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント
IPBES総会第10回会合で決定されたスコーピング報告書に基づいて実施される生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント(以下、「モニタリングアセスメント」という)に、執筆者として参加する専門家が募集されている。本アセスメントの結果は、2026年頃に開催が見込まれている、IPBES総会第13回会合において検討が行われる。なお、世界全体で79名程度の専門家が執筆者として選出される見込み。
「モニタリングアセスメントのスコーピング報告書」の詳細は、以下を御参照ください。(IPBES決定文書 decision IPBES-10/1 Annex I)。
https://files.ipbes.net/ipbes-web-prod-public-files/2023-09/scoping_report_for_the_monitoring_assessment.pdf
このアセスメントは、生物多様性、自然の寄与及びそれらの変化を引き起こした直接要因並びにその根底にある要因や、昆明・モントリオール生物多様性枠組のゴールやターゲットの進捗のモニタリングのための、国や地球規模の取組を支援することを目的とする。またこのアセスメントは、持続可能な開発目標(SDGs)やその他の多国間環境協定、プロセス、取組のモニタリングにも貢献する。
IPBES総会第10回会合(2023年8月28日~9月2日)の会議文書として示された「イニシャルスコーピング報告書」に基づいて実施される、生物多様性と生態系サービスに関する第二次地球規模アセスメント(以下、「第二次地球規模アセスメント」という。)のスコーピングに参加する専門家が募集されている。本スコーピングの結果は、2024年12月に開催が予定されているIPBES総会第11回会合において検討が行われる。
なお、世界全体で60名程度のスコーピング専門家が選出される見込み。
(参考)第二次地球規模アセスメント「イニシャルスコーピング報告書」の概要は次のとおり。
・昆明・モントリオール生物多様性枠組等の実施や進捗測定の支援、同枠組の2030年以降のフォローアップのための科学技術的基盤の提供を目的とする。
・第一次地球規模アセスメントに立脚し重複を回避しつつ、同枠組のゴール、ターゲット、その他要素の全ての側面に対処する。
・生物多様性や自然の寄与の過去・現在・将来における傾向、それが良質な生活に与える影響、生物多様性や自然の寄与、さらにそれらの傾向の直接的間接的要因に関する価値観や対応策を分析する。
「イニシャルスコーピング報告書」の詳細は、以下を御参照下さい(IPBES会議文書IPBES/10/10 Annex II)。
https://files.ipbes.net/ipbes-web-prod-public-files/2023-09/Ipbes_10_10_report_priritization_requests_input_suggestions_en_annex-II.pdf
2)生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント
IPBES総会第10回会合で決定されたスコーピング報告書に基づいて実施される生物多様性と自然の寄与のモニタリングに関する方法論アセスメント(以下、「モニタリングアセスメント」という)に、執筆者として参加する専門家が募集されている。本アセスメントの結果は、2026年頃に開催が見込まれている、IPBES総会第13回会合において検討が行われる。なお、世界全体で79名程度の専門家が執筆者として選出される見込み。
「モニタリングアセスメントのスコーピング報告書」の詳細は、以下を御参照ください。(IPBES決定文書 decision IPBES-10/1 Annex I)。
https://files.ipbes.net/ipbes-web-prod-public-files/2023-09/scoping_report_for_the_monitoring_assessment.pdf
このアセスメントは、生物多様性、自然の寄与及びそれらの変化を引き起こした直接要因並びにその根底にある要因や、昆明・モントリオール生物多様性枠組のゴールやターゲットの進捗のモニタリングのための、国や地球規模の取組を支援することを目的とする。またこのアセスメントは、持続可能な開発目標(SDGs)やその他の多国間環境協定、プロセス、取組のモニタリングにも貢献する。
2. 専門家の選出方法等
IPBES補助機関である学際的専門家パネル(MEP)、ビューロー等が、参加国政府、IPBESに関わる団体や機関による推薦を受けた応募者の中から、専門性、経験、学際性、地理性、ジェンダー等に関して全体のバランスを考慮して、最適な専門家を選出します。
詳細は、以下を御参照ください(特に7~19ページ)。
https://ipbes.net/sites/default/files/180719_ipbes_assessment_guide_report_hi-res.pdf
また、2021年3月15日に開催された「IPBES説明会」での各登壇者の資料にも、IPBESの概要、専門家の役割、体験談等が紹介されています。資料については、以下を御参照ください。
https://www.iges.or.jp/jp/events/20210315
詳細は、以下を御参照ください(特に7~19ページ)。
https://ipbes.net/sites/default/files/180719_ipbes_assessment_guide_report_hi-res.pdf
また、2021年3月15日に開催された「IPBES説明会」での各登壇者の資料にも、IPBESの概要、専門家の役割、体験談等が紹介されています。資料については、以下を御参照ください。
https://www.iges.or.jp/jp/events/20210315
3. 活動経費・謝金等の支給について
会合に出席する際の旅費や執筆その他の作業に必要となる経費は、原則として自己負担となります。謝金等の支給もありません。
4. 応募手順
日本政府による推薦を希望する方は、氏名・所属・連絡先を明記の上、(1)第二次地球規模アセスメントについては2023年10月31日(火)(必着)までに、(2)モニタリングアセスメントについては2023年11月28日(火)(必着)までに、英文履歴書(論文リスト付きで、応募時に用いる予定のもの)を電子メールで下記連絡先まで御送付ください。その際、電子メールの内容が分かるように、表題を「IPBES専門家推薦希望(アセスメント名、氏名)」としてください。
環境省は、IPBES事務局による公募情報等に示されている基準により各応募者を推薦するか否かを決定し、(1)第二次地球規模アセスメントについては2023年11月6日(月)までに、(2)モニタリングアセスメントについては2023年12月12日(火)までに、それぞれ推薦の可否を御本人宛てに御連絡いたします。結果は非公表としますので、あらかじめ御了承ください。
日本政府推薦希望者連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
電話:03-5521-8275
E-mail:NBSAP@env.go.jp
推薦可と通知された方は、(1)第二次地球規模アセスメントについては2023年11月12日(日)までに、(2)モニタリングアセスメントについては2023年12月19日(火)までに、IPBESのウェブサイト上の申請フォームに必要事項を記入するとともに、履歴書等を添付して、各自御応募ください。申請フォームのリンクは以下になります。
(第二次地球規模アセスメント)
https://www.ipbes.net/application/second-global-assessment-scoping-experts
(モニタリングアセスメント)
https://www.ipbes.net/application/monitoring-assessment-experts
なお、申請フォームの「5 Nominating body」の項は以下のとおり御選択・御記入ください。
Type of nominating body:Government
Government nominator
Government : Japan
National focal point : Japan Ichiro Hama, National focal point
環境省は、IPBES事務局による公募情報等に示されている基準により各応募者を推薦するか否かを決定し、(1)第二次地球規模アセスメントについては2023年11月6日(月)までに、(2)モニタリングアセスメントについては2023年12月12日(火)までに、それぞれ推薦の可否を御本人宛てに御連絡いたします。結果は非公表としますので、あらかじめ御了承ください。
日本政府推薦希望者連絡先
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性戦略推進室
電話:03-5521-8275
E-mail:NBSAP@env.go.jp
推薦可と通知された方は、(1)第二次地球規模アセスメントについては2023年11月12日(日)までに、(2)モニタリングアセスメントについては2023年12月19日(火)までに、IPBESのウェブサイト上の申請フォームに必要事項を記入するとともに、履歴書等を添付して、各自御応募ください。申請フォームのリンクは以下になります。
(第二次地球規模アセスメント)
https://www.ipbes.net/application/second-global-assessment-scoping-experts
(モニタリングアセスメント)
https://www.ipbes.net/application/monitoring-assessment-experts
なお、申請フォームの「5 Nominating body」の項は以下のとおり御選択・御記入ください。
Type of nominating body:Government
Government nominator
Government : Japan
National focal point : Japan Ichiro Hama, National focal point
5. 応募・選考スケジュール
1)第二次地球規模アセスメント
2023年10月31日(火):日本政府による推薦を希望する個人から環境省への応募〆切
2023年11月6日(月):環境省から、日本政府による推薦可否の通知
2023年11月19日(日):IPBES事務局への応募〆切(日本政府推薦可の方のみ該当)
2023年第4四半期末:IPBES事務局から、応募者への選考結果の通知(予定)
2024年3月:スコーピングワークショップ(予定)
(2)モニタリングアセスメント
2023年11月28日(火):日本政府による推薦を希望する個人から環境省への応募〆切
2023年12月12日(火):環境省から、日本政府による推薦可否の通知
2024年1月6日(土):IPBES事務局への応募〆切(日本政府推薦可の方のみ該当)
2024年第一四半期:IPBES事務局から、応募者への選考結果の通知(予定)
2024年10月:第1回執筆者会合(予定)
<参考>
2023年10月31日(火):日本政府による推薦を希望する個人から環境省への応募〆切
2023年11月6日(月):環境省から、日本政府による推薦可否の通知
2023年11月19日(日):IPBES事務局への応募〆切(日本政府推薦可の方のみ該当)
2023年第4四半期末:IPBES事務局から、応募者への選考結果の通知(予定)
2024年3月:スコーピングワークショップ(予定)
(2)モニタリングアセスメント
2023年11月28日(火):日本政府による推薦を希望する個人から環境省への応募〆切
2023年12月12日(火):環境省から、日本政府による推薦可否の通知
2024年1月6日(土):IPBES事務局への応募〆切(日本政府推薦可の方のみ該当)
2024年第一四半期:IPBES事務局から、応募者への選考結果の通知(予定)
2024年10月:第1回執筆者会合(予定)
<参考>
● 生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム
(Intergovernmental science-policy Platform on Biodiversity and Ecosystem Services:IPBES)
◆ 生物多様性と生態系サービスに関する動向を科学的に評価し、科学と政策のつながりを強化する政府間のプラットフォームとして2012年に設立された政府間組織
◆ 2023年10月3日現在、144カ国が参加
◆ 科学的評価、能力開発、知見生成、政策立案支援の4つの機能が活動の柱
◆ これまでに以下の評価報告書とワークショップ報告書を作成
・ 生物多様性及び生態系サービスのシナリオとモデルの方法論に関する評価報告書
・ 花粉媒介者、花粉媒介及び食料生産に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性及び生態系サービスに関する地域・準地域別評価報告書
・ 土地劣化と再生に関するテーマ別評価報告書
・ 生物多様性と生態系サービスに関する地球規模評価報告書
・ 生物多様性とパンデミックに関するワークショップ報告書
・ 生物多様性と気候変動に関するIPBES-IPCC合同ワークショップ報告書
・ 野生種の持続可能な利用に関するテーマ別評価報告書
・ 自然の多様な価値と価値評価の方法論に関する評価報告書
・ 侵略的外来種とその管理に関するテーマ別評価報告書
◆ 参考情報
IPBES webサイト https://www.ipbes.net/
環境省webサイト https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/ipbes/index.html
◆ 参考情報
IPBES webサイト https://www.ipbes.net/
環境省webサイト https://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/ipbes/index.html
連絡先
環境省自然環境局 生物多様性戦略推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8275
- 室長
- 鈴木 渉
- 室長補佐
- 浜 一朗
- 室長補佐
- 河合 秀樹