報道発表資料

この記事を印刷
2023年09月29日
  • 総合政策

(仮称)瀬戸ウィンドヒル建替え事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

1.環境省は、「(仮称)瀬戸ウィンドヒル建替え事業環境影響評価準備書」(株式会社瀬戸ウィンドヒル)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 

2. 環境大臣意見では、
(1)地域全体の環境影響の低減を図るため、近接する他の風力発電事業者間と可能な限り調整し、必要な情報を共有することで、累積的な影響を考慮した事業計画とすること
(2)対象事業実施区域及びその周辺ではハヤブサ、サシバ等の飛翔が確認されていることから、バードストライクの有無に係る事後調査を適切に実施するとともに、重要な鳥類に対する重大な影響が認められた場合には、専門家等からの助言を踏まえて、渡り鳥の移動経路等に係る調査、鳥類からの風力発電設備の視認性を高める措置や稼働調整等の追加的な環境保全措置を講ずること
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)瀬戸ウィンドヒル建替え事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 愛媛県西宇和郡伊方町において、最大で出力15,740kWの風力発電所を設置する事業
・ 事業者     株式会社瀬戸ウィンドヒル
・ 事業位置  愛媛県西宇和郡伊方町
    (対象事業実施区域の面積 約64.7ha)
・ 出力        最大15,740kW(単機出力最大4,200kW×4基)

■ 環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・ 公表         令和元年9月24日 ~令和元年10月24日(住民意見29件※2
・   愛媛県知事意見提出    令和元年12月6日
・ 環境大臣意見提出   令和元年12月5日
・ 経済産業大臣意見提出 令和元年12月11日
 
【方法書の手続】
・ 縦覧            令和2年4月24日~令和2年5月29日(住民意見56件※2
・ 愛媛県知事意見提出     令和2年9月18日
・ 経済産業大臣勧告   令和2年10月19日
 
【準備書の手続】
・ 縦覧          令和5年3月24日~令和5年5月1日(住民意見17件※2
・ 愛媛県知事意見提出   令和5年9月6日
・ 環境大臣意見提出    令和5年9月29日
 
※2 環境の保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房 環境影響評価課 環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
加藤 聖
室長補佐
鈴木 祐介
審査官
呉屋 拓実
審査官
小野 朋次