報道発表資料

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2023年09月21日
  • 保健対策

第5回国際化学物質管理会議(ICCM5)の開催について(お知らせ)

1.2023年9月25日(月)から9月29日(金)に第5回国際化学物質管理会議(ICCM5)がドイツ連邦共和国のボンにおいて開催されます。
2.この会議では、2020年までに化学物質が人の健康・環境に与える著しい悪影響を最小化するような方法で生産・使用されることを目標とした「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM(サイカム))」の後継となる、2020年以降の新たな枠組みについて採択される予定です。
3.我が国からは、目標に向けた進捗把握の仕組みとして、報告・結果の提示や第三者評価を分かりやすく行うためのオンラインツールの構築を提案し、それが枠組み案に盛り込まれるなど交渉に積極的に参加してきており、今次会合での採択に向けて引き続き貢献してまいります。

背景

2006年2月に開催された第1回国際化学物質管理会議(International Conference on Chemicals Management:ICCM)において、「国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ」(Strategic Approach to International Chemicals Management:SAICM)が採択されました。
SAICMは、2002年の持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)で採択された「2020年までに化学物質が人の健康・環境に与える著しい悪影響を最小化するような方法で生産・使用されるようにする」との目標(WSSD2020年目標)に向けて、予防的なアプローチの考え方に沿った、科学的なリスク評価に基づくリスク削減、化学物質に関する情報の収集と提供、各国における化学物質管理体制の整備、途上国に対する技術協力の推進等の分野での戦略と行動計画を定めたものです。このフォローアップのために定期的にICCMが開催されてきました。
ICCM4開催後、ICCM5に向け、2020年以降の化学物質と廃棄物の適正管理に関する新たな枠組みについて会期間プロセス会合にて議論が行われてきました。新型コロナウィルス感染拡大の影響により、当初新たな枠組みの採択を想定していた2020年以降の会議日程が大幅に遅延しましたが、この度開催に至ったものです。

会議及び関連会合の概要

(1)会議の開催期間等

・開催期間:2023年9月25日(月)~2023年9月29日(金)
・開催場所:ボン(ドイツ連邦共和国)
・主催:国連環境計画(UNEP)
・出席者:各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等
我が国からは松澤裕 環境省地球環境審議官 等が出席予定

(2)主な議題

〇新規枠組み文書の最終化(以下は枠組み文書の構成案)
・序文
・ビジョン
・スコープ
・原則及びアプローチ
・戦略的目的とターゲット
・実施支援メカニズム
・懸念される課題(Issues of Concern)
・キャパシティビルディング
・資金的検討事項
・組織的事項
・進捗把握※
・枠組み文書の改訂・更新
・付属書A 懸念される課題の手続き
・付属書B 原則とアプローチ
・付属書C 測定枠組み
※我が国から進捗を見える化するためのオンラインツール構築を提案。

(3)会議文書等

議題・会議文書等は以下のウェブサイトから入手可能です。
https://staging.saicm.org/events/iccm5

これまでの国際化学物質管理会議(ICCM)の開催日程

2006年2月 第1回(ICCM1, アラブ首長国連邦・ドバイ)
2009年5月 第2回(ICCM2, スイス連邦・ジュネーブ)
2012年9月 第3回(ICCM3, ケニア共和国・ナイロビ)
2015年9月・10月 第4回(ICCM4, スイス連邦・ジュネーブ)

連絡先

大臣官房環境保健部環境安全課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8259
課長
吉川 圭子
課長補佐
高木 恒輝
主査
黒田 一樹
担当
塚本 啓之