報道発表資料

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2025年12月19日
  • 総合政策

(仮称)新郡山布引高原風力発電所に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)新郡山布引高原風力発電所 環境影響評価準備書」(株式会社ジェイウインド)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

 環境大臣意見では、
(1) 工事関係車両台数の低減、防音対策、工事工程の調整等の環境保全措置を講ずることにより、騒音による環境影響を極力低減するとともに、生活環境への影響が生じる住居に対して、環境保全措置及びその効果を含む十分な事前説明を実施すること
(2) バードストライクに関する事後調査を適切に実施し、事後調査の結果、重要な鳥類に対する重大な影響が認められた場合は、専門家等からの助言を踏まえ、ブレード塗装やシール貼付等の鳥類からの視認性を高める措置を含む追加的な環境保全措置を講ずること
(3) バットストライクに関する事後調査を適切に実施し、事後調査の結果、コウモリ類に対する重大な影響が認められた場合は、専門家等からの助言を踏まえ、カットイン風速を現在検討している設定値からさらに引き上げる等の追加的な環境保全措置を検討すること
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)新郡山布引高原風力発電所 環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 福島県郡山市において、総出力65,980kWの既設の風力発電設備33基をすべて撤去し、最大で出力68,800kWの風力発電設備16基に建て替える事業。
・ 事業者   株式会社ジェイウインド
・ 事業位置  福島県郡山市(対象事業実施区域面積 約274.7ha)
・ 出力    最大68,800kW(単機出力 4,300kW×16基)

(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続】
・ 公表         令和3年7月9日~同年8月10日(住民意見34件※2
・ 福島県知事意見提出  令和3年9月14日
・ 環境大臣意見提出   令和3年9月16日
・ 経済産業大臣意見提出 令和3年9月27日

【方法書の手続】
・ 縦覧         令和4年1月27日~同年2月28日(住民意見30件※2
・ 福島県知事意見提出  令和4年7月25日
・ 経済産業大臣勧告   令和4年9月21日

【準備書の手続】
・ 縦覧         令和7年5月23日~同年6月23日(住民意見30件※2
・ 福島県知事意見提出  令和7年12月4日
・ 環境大臣意見提出   令和7年12月19日

※2 環境の保全の見地からの意見の件数。

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
伊藤 史雄
室長補佐
西山 卓也
審査官
内間 寛人
審査官
久保井 喬

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