「グリーンリストに関するワーキンググループ」の設置及び「グリーンファイナンスに関する検討会」の開催について

１．グリーンリストに関するワーキンググループ

（１）　開催の目的　

• 環境省は、令和３年に「グリーンファイナンスに関する検討会」（以下「検討会」という。）を立ち上げ、以来、国内のグリーンファイナンス市場を健全かつ適切に拡大していく観点で議論を行い、環境に関する各種金融商品の国内実務指針であるグリーンボンドガイドライン等のグリーンファイナンス関連ガイドライン（以下のウェブリンク参照）の見直し等を実施してきました。

 【グリーンファイナンス関連ガイドライン】
   https://www.env.go.jp/content/000128192.pdf#page=38&zoom=100,91,95

• 昨年度開催された検討会では、国内のグリーンファイナンス市場の更なる発展のためには特に新規調達者・分野への裾野拡大が重要であり、そのためには、グリーンリスト（グリーンファイナンス関連ガイドライン付属書１別表にある適格なグリーンプロジェクト・ＫＰＩ・ネガティブな環境効果の例示リスト）の更なる拡充を行うことが有用であること等が議論されました。
• また、グリーンリストの拡充にあたっては、国内外の動向や市場参加者・環境分野の専門家の知見を取り入れつつ、基準や例示を定期的に更新し、市場・政策・技術等の動向を継続的に反映する新しい「仕組み」の構築が有用であるとされました。
• このため、昨年度の検討会における議論も踏まえ、同検討会の下に、新たに「グリーンリストに関するワーキンググループ」（以下「ワーキンググループ」という。）を設置し、グリーンリストの充実化を行います。

（２）　議題

• グリーンリスト拡充に当たっての考え方について

グリーンファイナンス関連ガイドライン付属書１「明確な環境改善効果をもたらすグリーンプロジェクトの判断指針」に基づき、発行事例、政策との連動、科学的知見等の観点から、グリーンリストの拡充を行うことを検討します。

• 環境効果の例示の拡充について

2022年７月の改訂の際に行った気候変動の緩和・適応分野の更なる拡充に加え、循環分野・自然資本・生物多様性分野等の拡充についても同様に検討します。
 

（３）　進め方

• 令和５年８月８日（火）に第１回を開催し、年度内に全３回程度開催予定です。
• なお、委員各位による率直かつ自由な意見交換を確保するため、本ワーキンググループは非公開としますが、資料及び議事要旨については、本ワーキンググループ終了後、以下の環境省Webサイトにて速やかに公表する予定です。

          https://www.env.go.jp/policy/greenbond/gb/conf/conf_r31216.html

２．　グリーンファイナンスに関する検討会

（１）　開催の目的　

• 昨年度の検討会において、環境省が作成したグリーンボンドガイドライン等の利便性向上等に向けた議論を行った結果、今年度においては、ガイドラインが準拠する国際原則（国際資本市場協会やローンマーケットアソシエーションが策定するサステナブルファイナンスに関する国際原則）の改訂の反映と並行して、ガイドラインの構成の改善に向けた検討を進めます。
• 加えて、ワーキンググループの検討結果の報告も受ける予定です。

（２）　議題

• ガイドライン本文の構成の改善（国際原則に準拠した箇所と国内向けに解説した箇所の分離）
• 令和５年に改訂された国際原則の反映及び必要に応じた国内向け解説の追加・修正

（３）　進め方

• 令和５年度の初回（通算８回目）の検討会は、令和５年７月27日（木）に開催しました。今後、年度内に２回程度の検討会を開催予定です。
• 委員各位による率直かつ自由な意見交換を確保するため、本検討会は非公開としますが、資料及び議事要旨については、本検討会終了後、以下の環境省Webサイトにて速やかに公表する予定です。

        https://www.env.go.jp/policy/greenbond/gb/conf/conf_r31216.htm