報道発表資料

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2023年07月07日
  • 総合政策

(仮称)肝付風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)肝付風力発電事業環境影響評価準備書」(ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 
環境大臣意見では、
(1)対象事業実施区域は大部分が水源かん養保安林又は保健保安林に指定され、周辺には集落水道水源及び国内希少種のオオスミサンショウウオも確認されていることから、工事中は沈砂池等の環境保全措置を実施するとともに、濁水が流出していないかを確認するため、環境監視を実施すること
(2)クマタカの営巣地が特定できていないため、営巣地確認調査を再度実施し、その結果や専門家等からの助言を踏まえ行動圏の内部構造等の解析を実施し、調査の結果、希少猛禽類等について重大な影響が予測される場合には、計画の見直し又は影響が最小となるよう適切な環境保全措置を講ずること
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)肝付風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

  • 鹿児島県肝属郡肝付町(きもつきぐん きもつきちょう)において、最大で出力43,000kWの風力発電所を設置する事業
・ 事業者    ジャパン・リニューアブル・エナジー株式会社
・ 事業位置   鹿児島県肝属郡肝付町(対象事業実施区域の面積 約229ha)
・ 出    力   最大43,000kW(単機出力4,300kW×10基)

■ 環境大臣意見

別紙のとおり。
  •  
 
(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・ 公表         令和2年6月23日 ~ 令和2年7月22日(住民意見32件※2
・ 鹿児島県知事意見提出 令和2年8月21日
・ 環境大臣意見提出   令和2年8月28日
・ 経済産業大臣意見提出 令和2年9月17日
 
【方法書の手続】
・ 縦覧         令和3年1月29日~令和3年3月15日(住民意見37件※2
・ 鹿児島県知事意見提出 令和3年7月14日
・ 経済産業大臣勧告   令和3年8月 2日
 
【準備書の手続】
・ 縦覧         令和4年12月2日~令和5年1月6日(住民意見42件※2
・ 鹿児島県知事意見提出 令和5年6月20日
・ 環境大臣意見提出   令和5年7月7日
 
※2 環境の保全の見地からの意見の件数
 

以上

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課 環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
加藤 聖
室長補佐
鈴木 祐介
審査官
小野 朋次

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