報道発表資料

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2023年06月30日
  • 保健対策

茨城県神栖市における有機ヒ素化合物による環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業の継続等について

<茨城県同時発表>
  1.  環境省では、茨城県神栖市における有機ヒ素化合物による環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業を令和5年7月以降も継続することとし、要綱等について所要の改正を行いました。
  2.  事業の対象となる住民の皆様には、詳細について、書面でお知らせする予定です。

茨城県神栖市における有機ヒ素化合物による環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業の継続について

 ジフェニルアルシン酸に係る健康影響等について、臨床医学等の見地から総合的に検討を行うため、令和5年6月21日に令和5年度第1回「ジフェニルアルシン酸に係る健康影響等についての臨床検討会」を開催し、「茨城県神栖市における有機ヒ素化合物による環境汚染及び健康被害に係る緊急措置事業について、継続が必要である。」とのご意見をいただきました。これを踏まえ、環境省は緊急措置事業を令和5年7月以降も継続することとしました。

<緊急措置事業の概要>

 ジフェニルアルシン酸のばく露が確認された者に対して、健康診査を行うとともに、医療費及び療養に要する費用を支給することにより治療を促し、並びに当該者のうち著しくジフェニルアルシン酸にばく露したと認められる者に対して、病歴、治療歴等に関する調査等を行うことにより、発症のメカニズム、治療法等を含めた症候及び病態の解明を図り、もって、その健康不安の解消等に資することを目的とします。

(1)対象者
  茨城県神栖市におけるジフェニルアルシン酸による汚染が確認された井戸の水を飲用に供していた住宅に居住し、又は居住していた者であって、ジフェニルアルシン酸のばく露が確認された方

(2)事業内容
(給付内容)
医療手帳の交付 医療費(自己負担分を公費負担)
療養手当通院:月15,000円、
            入院:月25,000円)(併給なし)
健康診査(公費負担) 
  特に汚染の著しい井戸水の飲用者
→健康管理調査の実施
(健康状態等に係る報告票の提出による調査を実施。病歴、治療歴等の調査を初年度に実施。)
入院歴なし 健康管理調査費用(月20,000円)  
健康管理調査協力金(300,000円) 【平成15年度当初】
入院歴あり 健康管理調査費用(月20,000円)
健康管理調査協力金(700,000円) 【平成15年度当初】
小児期にばく露され、相当程度の精神遅滞への影響が見られた者(H23年度~)
→精神発達調査の実施(精神発達等に係る報告票の提出等による調査を実施。)
精神発達調査費用(月50,000円)


(その他)
小児支援体制整備事業の実施(H20年度~)
(医療手帳の交付を受けた15歳以下の者のうち、親権者等からの申請があった者を対象。なお、現に支援を受けている者に対しては、15歳を超えても小児支援調整検討会議で支援が不要と判断されるまで支援を続ける。)
一人一人の成長過程に応じた支援体制を整備するため、医療・発達・教育・福祉等の多角的な観点から、支援の実施について調整を行う。

今後の見直しについて

緊急措置事業については、令和11年3月を目途に見直しを検討することとします。

連絡先

環境省大臣官房環境保健部環境安全課環境リスク評価室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8263
室長
清水 貴也
主査
齋藤 あき