報道発表資料
2025年11月21日
- 自然環境
東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)第12回パートナー会議の結果概要について
1.東アジア・オーストラリア地域における渡り性水鳥保全のための国際的枠組みである「東アジア・オーストラリア地域フライウェ
イ・パートナー シップ」(The East Asian–Australasian Flyway Partnership(EAAFP))の総会である第12回パートナー会議(The
12th Meeting of Partners(MOP12))が2025年11月8日~11月14日に、セブ(フィリピン)で開催されました。
2.本会議では、渡り性水鳥の保全に関する各国での進捗状況や課題等について議論されたほか、EAAFPフライウェイ・ネットワーク
サイト情報シートの改訂や渡り性水鳥のカラーマーキングの協調的運用等、合計19本の決定書が採択されました。
イ・パートナー シップ」(The East Asian–Australasian Flyway Partnership(EAAFP))の総会である第12回パートナー会議(The
12th Meeting of Partners(MOP12))が2025年11月8日~11月14日に、セブ(フィリピン)で開催されました。
2.本会議では、渡り性水鳥の保全に関する各国での進捗状況や課題等について議論されたほか、EAAFPフライウェイ・ネットワーク
サイト情報シートの改訂や渡り性水鳥のカラーマーキングの協調的運用等、合計19本の決定書が採択されました。
■ 第12回パートナー会議(MOP12)の結果概要
東アジア・オーストラリア地域における渡り性水鳥の保全のための国際的枠組みであるEAAFPの第12回パートナー会議(MOP12)が、以下のとおり開催されました。
(1) 期日
2025年11月8日~ 同年11月14日
(2) 場所
セブ(フィリピン)
(3) 参加者
約40の国及び団体パートナーが参加しました。我が国からは、本パートナーシップに参加している環境省やNGO、鳥類専門家等が参加しました。
(4) 主な決定事項
本会議では合計19本の決定書が採択されました。本会合で採択された主な決定事項は、次のとおりです。
○ EAAFPフライウェイ・ネットワークサイト情報シートとその記入ガイダンスの改訂:
EAAFPのフライウェイ・ネットワークサイト(Flyway Network Site(FNS))指定に用いる「サイト情報シート(Site Information Sheet(SIS))」が
2012年版から2025年版へ改訂されました。また、SISに付随するガイダンスも改訂され、今後のFNSの新規指定・更新に使用することが決定されまし
た。
○ 東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップにおける渡り性水鳥のカラーマーキングの協調的運用:
渡り性水鳥の種群全ての標識調査に用いるカラーマーキング方式を統一的に運用するための特別委員会を設置することが決定されました。
当該委員会は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイにおけるカラーマーキングの現行体制についてとりまとめ、MOP13に向けて将来の実施要項
を提案することとなります。
○ EAAFP ユース特別委員会の付託事項と作業計画(2025~2028):
MOP11において決定したユース特別委員会の役割が明確化され、フライウェイ全体での連携と他のユース主導の取組とのパートナーシップの強化が図ら
れることなどを含む作業計画(2025~2028)が立てられました。
○ 干潟及び生態学的に関連する人工的な沿岸湿地に関するEAAFPイニシアチブ:
干潟及び生態学的に関連する人工的な沿岸湿地に関する新たなイニシアチブの設立が決まりました。「持続可能な形で管理された干潟」及び「塩田や水田
などの人の利用とともに生態系機能が維持される沿岸湿地」の面積をフライウェイ内で拡大し、それらに依存する渡り性水鳥の個体群を維持または回復さ
せることを目標に据えMOP13に向けて実施要項と作業計画を提案することとなります。
(5)その他
EAAFP戦略計画(2019-2028)の実施状況について事務局より共有がありました。各パートナーから提出された実施報告書を踏まえた進捗と課題及びケ
ーススタディが含まれており、「目標5:特に優先種と生息地を対象に、渡り性水鳥の保全状況を向上させるためのフライウェイ全体にわたるアプローチを
開発する」に係るケーススタディでは、東よか干潟(佐賀県佐賀市)とクパルック湿地(米国アラスカ州)の姉妹湿地の取組が参考となる実践例として紹
介されました。
また、革新的な国境を越えた取組として、日本、オーストラリア、韓国間の都市間交流及びNGO交流が挙げられました。
○ EAAFPフライウェイ・ネットワークサイト情報シートとその記入ガイダンスの改訂:
EAAFPのフライウェイ・ネットワークサイト(Flyway Network Site(FNS))指定に用いる「サイト情報シート(Site Information Sheet(SIS))」が
2012年版から2025年版へ改訂されました。また、SISに付随するガイダンスも改訂され、今後のFNSの新規指定・更新に使用することが決定されまし
た。
○ 東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップにおける渡り性水鳥のカラーマーキングの協調的運用:
渡り性水鳥の種群全ての標識調査に用いるカラーマーキング方式を統一的に運用するための特別委員会を設置することが決定されました。
当該委員会は、東アジア・オーストラリア地域フライウェイにおけるカラーマーキングの現行体制についてとりまとめ、MOP13に向けて将来の実施要項
を提案することとなります。
○ EAAFP ユース特別委員会の付託事項と作業計画(2025~2028):
MOP11において決定したユース特別委員会の役割が明確化され、フライウェイ全体での連携と他のユース主導の取組とのパートナーシップの強化が図ら
れることなどを含む作業計画(2025~2028)が立てられました。
○ 干潟及び生態学的に関連する人工的な沿岸湿地に関するEAAFPイニシアチブ:
干潟及び生態学的に関連する人工的な沿岸湿地に関する新たなイニシアチブの設立が決まりました。「持続可能な形で管理された干潟」及び「塩田や水田
などの人の利用とともに生態系機能が維持される沿岸湿地」の面積をフライウェイ内で拡大し、それらに依存する渡り性水鳥の個体群を維持または回復さ
せることを目標に据えMOP13に向けて実施要項と作業計画を提案することとなります。
(5)その他
EAAFP戦略計画(2019-2028)の実施状況について事務局より共有がありました。各パートナーから提出された実施報告書を踏まえた進捗と課題及びケ
ーススタディが含まれており、「目標5:特に優先種と生息地を対象に、渡り性水鳥の保全状況を向上させるためのフライウェイ全体にわたるアプローチを
開発する」に係るケーススタディでは、東よか干潟(佐賀県佐賀市)とクパルック湿地(米国アラスカ州)の姉妹湿地の取組が参考となる実践例として紹
介されました。
また、革新的な国境を越えた取組として、日本、オーストラリア、韓国間の都市間交流及びNGO交流が挙げられました。
連絡先
環境省自然環境局野生生物課
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8284
- 課長
- 川越 久史
- 課長補佐
- 笹渕 紘平
- 主査
- 境 耕平(担当)