報道発表資料

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2023年04月28日
  • 総合政策

(仮称)ウインドパーク遠州東部風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

1. 環境省は、「(仮称)ウインドパーク遠州東部風力発電事業環境影響評価準備書」(株式会社シーテック)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 
2. 環境大臣意見では、
(1) 対象事業実施区域は大部分が水源かん養保安林等の保安林に指定され、多数の上水道水源地等が存在することから、可能な限り土地の改変を抑制し濁水対策を検討するとともに、工事中は、濁水が流出していないかを確認するため、環境監視を実施すること
(2) 稼働後のクマタカの生息状況及び繁殖状況に関する事後調査並びに稼働後のバードストライクの有無に係る事後調査を適切に実施すること
(3) クマタカの営巣場所と近接している位置では、営巣期の高利用域における風力発電設備等の建設や大規模な森林伐採等の工事を回避する等の環境保全措置を講ずること
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)ウインドパーク遠州東部風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 静岡県島田市、掛川市及び周智郡森町において、最大で出力57,600kWの風力発電所を設置する事業。
・ 事業者   株式会社シーテック
・ 事業位置  静岡県島田市、掛川市及び周智郡森町(対象事業実施区域の面積 約2,738ha)
・ 出力    最大57,600kW(単機出力 4,200kW×15基)

■ 環境大臣意見

​別紙のとおり。
 
(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・ 公表         令和元年 8月20日 ~ 令和元年 9月20日(住民意見44件※2
・ 静岡県知事意見提出  令和元年10月17日
・ 環境大臣意見提出   令和元年10月21日
・ 経済産業大臣意見提出 令和元年10月29日
 
【方法書の手続】
・ 縦覧         令和2年 6月 2日 ~ 令和2年 7月 2日(住民意見51件※2
・ 静岡県知事意見提出  令和2年11月 5日
・ 経済産業大臣勧告   令和2年11月19日
 
【準備書の手続】
・ 縦覧         令和4年 9月28日 ~ 令和4年10月28日(住民意見40件※2
・ 静岡県知事意見提出  令和5年 4月17日
・ 環境大臣意見提出   令和5年 4月28日
 
※2 環境の保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史
室長補佐
村井 辰太朗
審査官
小野 朋次

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