報道発表資料

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2025年10月20日
  • 保健対策

第6回水銀に関する水俣条約締約国会議(COP6)の サイドイベントへの水俣市内の高校生の登壇について

1.第6回水銀に関する水俣条約締約国会議(COP6)が、令和7年11月3日(月)から7日(金)まで、スイス連邦のジュネーブにおいて開催されます。
 
2.本会議の開催に合わせて、熊本県立水俣高等学校から生徒2名がサイドイベントに登壇し、本会議の参加者に対して同校における水銀に関する取組等を紹介するとともに、水銀問題に関する意見交換、水俣のユースからのメッセージの発信を予定しています。
 
3.環境省では、令和4年から同校と連携して、オンラインでの海外の学校との交流イベント「水銀に関するユースダイアログ」を過去4回開催し、同校生徒による水銀に関する自主研究の紹介や、水銀問題に関する意見交換を行ってきましたが、今回初めての対面でのイベント開催・登壇となります。
 
4.今後も、水銀問題へのユースの関与促進の取組を通じて、水俣条約の取組を積極的に推進してまいります。

背景

 環境省は、平成25年(2013年)10月に熊本市・水俣市で開催された水銀に関する水俣条約(以下「水俣条約」という。)外交会議において、諸外国における水銀対策の取組の後押しと、水俣発の情報発信・交流を柱とする「MOYAIイニシアティブ」を表明し、これまで取組を進めてきました。
 この水俣発の情報発信・交流の取組の一環として、熊本県や水俣市、水俣市内の中学校や熊本県立水俣高等学校と連携しながら、水俣条約関連行事の開催や世界に向けたメッセージの発信を行ってきました。これまで、水俣条約の実施に寄与する日本の水銀対策技術の紹介動画の制作とその海外への発信、「水銀に関する水俣条約記念フォーラム」等の開催による水俣条約締約国会議の結果等の国内への情報発信等を行ってきました。
 令和4年(2022年)からは、水銀問題へのユースの関与促進のため、熊本県立水俣高等学校の生徒とアジア諸国を中心とする海外の高校生等が、各校で実施している水銀問題に関する研究や啓発活動等の取組を紹介するとともに、同問題の解決に向けた意見交換を行う交流事業「水銀に関するユースダイアログ」を毎年1回、オンラインにて開催してきました(過去4回開催。開催結果は水俣条約事務局のウェブサイトに掲載。)。

イベント概要

 今回のイベントでは、環境省と国際連合の化学物質及び廃棄物ユース・プラットフォーム(CWYP)、水俣条約事務局によって初めて対面での「水銀に関する国際ユースダイアログ」が開催され、水俣高等学校の生徒(2名)が登壇し同校の取組等を発表するとともに水銀問題へのユースの関与促進に関する意見交換が行われます。また、水俣条約事務局が主催する各国・団体等が取組を発表する特別セッション「ナレッジ・ラボ」においても水俣高等学校の生徒が登壇し、同校の取組等を発表するとともに、水俣のユースからのメッセージの発信を予定しています。さらに、ジュネーブに事務所を置く化学物質・環境保健分野に関連する国際機関等への訪問と職員との交流を予定しています。

(1)水銀に関する国際ユースダイアログ

  • 開  催  日:令和7年11月2日(日)(時間未定)
  • 開催場所:ジュネーブ国際会議場(CICG)
  • 主  催:環境省、国連化学物質及び廃棄物ユース・プラットフォーム(CWYP)、水俣条約事務局
  • 出  席  者:県立水俣高等学校生徒(2名)、世界各地から複数名のユース

(2)ナレッジ・ラボ

  • 開  催  日:令和7年11月4日(火)18:00~18:45(予定)
  • 開催場所:ジュネーブ国際会議場(CICG)
  • 主  催:水俣条約事務局
  • 出  席  者:県立水俣高等学校生徒(2名)

(3)在ジュネーブの国際機関等への訪問及び職員との交流

  • 開  催  日:令和7年11月3日(月・祝)・4日(火)
  • 訪問場所:在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、国連欧州本部、世界保健機関(WHO)本部、他
  • 出  席  者:県立水俣高等学校生徒(2名)

連絡先

環境省 大臣官房環境保健部化学物質安全課 水銀・化学物質国際室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8260
室長
高木 恒輝
室長補佐
村田 貴朗
担当
島㟢 はるか