報道発表資料

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2023年03月24日
  • 総合政策

(仮称)青山高原風力発電所リプレース事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

1. 環境省は、「(仮称)青山高原風力発電所リプレース事業に係る環境影響評価準備書」(株式会社青山高原ウインドファーム)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

2. 環境大臣意見では、
(1)地域全体の環境影響の低減を図るため、可能な限り事業者間で調整し、必要な情報を共有することで、累積的な影響を考慮した事業計画とすること
(2)対象事業実施区域は、室生赤目青山国定公園の特別地域に位置している。風車資材の搬入ルートを新3号機側からとする等の措置を講じることにより、特別地域内の改変を回避又は極力低減すること
等を求めている。

■  背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)青山高原風力発電所リプレース事業に係る環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■  事業の概要

 三重県津市及び伊賀市において、総出力は変えず、単基出力2,300kWの風力発電設備に建て替える事業。
・ 事業者   株式会社青山高原ウインドファーム
・ 事業位置  三重県津市及び伊賀市(対象事業実施区域面積 約57ha)
・ 出力    最大15,000kW(単機出力2,300kW×7基)
 

■  環境大臣意見

 別紙のとおり。
(参考)環境影響評価に係る手続
 
【配慮書の手続】
・ 公表         令和2年6月5日~令和2年7月6日(住民意見60件※2
・ 三重県知事意見提出  令和2年7月30日
・ 環境大臣意見提出   令和2年8月20日
・ 経済産業大臣意見提出 令和2年8月31日
【方法書の手続】
・ 縦覧         令和2年11月26日~令和2年12月25日(住民意見41件※2
・ 三重県知事意見提出  令和2年4月21日
・ 経済産業大臣勧告   令和3年5月20日
【準備書の手続】
・ 縦覧         令和4年9月30日~令和4年10月31日(住民意見2件※2
・ 三重県知事意見提出  令和5年3月20日
・ 環境大臣意見提出   令和5年3月24日
 
※2 環境の保全の見地からの意見の件数
以上

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
室長
相澤 寛史
室長補佐
村井 辰太朗
審査官
福田 朋也
審査官
犬田 雅之