報道発表資料

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2023年03月23日
  • 自然環境

東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(EAAFP)第11回パートナー会議の結果概要について

 東アジア・オーストラリア地域における渡り性水鳥保全のための国際的枠組みである「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ」(以下、「EAAFP」という。)の総会である第11回パートナー会議(MOP11; the 11th Meeting of Partners)が2023年3月12日(日)~3月17日(金)に、ブリスベン(豪州)で開催されました。本会議では、渡り性水鳥の保全に関する各国での進捗状況や課題等について議論されたほか、渡り性水鳥の個体数推定や高病原性鳥インフルエンザのモニタリング等、合計11本の決定書が採択されました。

■ 第11回パートナー会議(MOP11)の結果概要

 東アジア・オーストラリア地域における渡り性水鳥の保全のための国際的枠組みであるEAAFPの第11回パートナー会議(MOP11)が、以下のとおり開催されました。
(1)期日
   2023年3月12日(日)~ 同年3月17日(金)
(2)場所
   豪州・ブリスベン
(3)参加者
   39の国及び団体パートナー。我が国からは、本パートナーシップに参加している環境省やNGOのほか、鳥類専門家等が参加しました。
(4)主な決定事項
   本会合で採択された主な決定事項は次のとおりです。
    ○ 渡り性水鳥の個体数推定に関する決定書:
      2022年7月に「保全状況レビュー第1版(Conservation Status Review 1; CSR1)」が 承認され、水鳥個体数ポータル(http://wpp.wetlands.org)にお
    いて渡り性水鳥の個体数推定等が公開されています。本会合では、本レビューに含まれる最新の情報が、今後の渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(以
    下「ネットワーク参加地」という。)の登録基準に用いられることや、2026年までに第2版(CSR2)を完成させることが決定されました。

   ○ 高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)等のモニタリングと影響軽減に関する決定書:
        2021年にイスラエルなどのユーラシア大陸西部において、また、2022年に日本や韓国において、ツル類の高病原性鳥インフルエンザの感染個体が多数
    確認されたことを受け、鳥類疾病作業部会を設置し、本フライウェイにおける鳥類疾病対策に関するガイダンスや長期戦略の策定を支援することが決定
    されました。

   ○  ユースの主流化に関する決定書:
      EAAFPにおけるユースの参画の主流化を促すため、各種計画や活動におけるユースの関与を奨励するとともに、ユース特別委員会の設置や、各パート
    ナーからユースを選出することなどが決定されました。

■ 東よか干潟(佐賀県佐賀市)とクパルック湿地(米国アラスカ州)の姉妹湿地提携に関する証書の授与について

 2023年2月8日に「東よか干潟」と「クパルック湿地(Qupałuk)」の姉妹湿地提携に関する覚書が締結されたことを受けて、会期中の2023年3月13日にEAAFP事務局から証書が授与されました。
 東よか干潟とクパルック湿地は、ともにEAAFPのネットワーク参加地であり、シギ・チドリ類の重要な生息地となっています。今般のEAAFPに基づく姉妹湿地提携により、共通種に関する情報交換や普及啓発活動など、両湿地・干潟における渡り性水鳥の保全の取組がより一層推進されることが期待されています。

■ サロベツ湿原(北海道豊富町)の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク参加認定書の授与について

 会期中の2023年3月13日に、151番目の東アジア・オーストラリア地域渡り性水鳥重要生息地ネットワーク(国内34番目)として承認された「サロベツ湿原」の参加認定書が授与されました。当該湿地は2021年10月25日にネットワーク参加地に加入しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、MOPが延期されたため、今回授与されたものです。サロベツ湿原は、当ネットワークの一員として、渡り性水鳥とその生息地の保全のための国際的な活動に参加していくことが期待されています。

【サロベツ湿原のEAAFPネットワーク参加に関する環境省報道発表】
  https://www.env.go.jp/press/110132.html
                                     

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03-3581-3351
直通
03ー5521ー8284
課長
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課長補佐
守分 紀子 (内線 6465)
専門官
酒井 郁  (内線 6468)