報道発表資料
2023年03月07日
- 地球環境
環境省ナッジ事業の結果について
1.環境省では、ナッジ(英語nudge:そっと後押しする)やブースト(英語boost:ぐっと後押しする)を始めとする行動科学の知見を活用してライフスタイルの自発的な変革を創出する新たな政策手法を検証するとともに、産学政官民連携・関係府省等連携のオールジャパンの体制による日本版ナッジ・ユニットBEST(Behavioral Sciences Team)の事務局を務めています。
2.この度、平成29年度から令和3年度まで実施した「低炭素型の行動変容を促す情報発信(ナッジ)による家庭等の自発的対策推進事業」で採択された事業者のうち、京都大学によるリベート(報酬)の提供によるインセンティブ併用型ナッジが節電行動に与える効果に関する実証実験の結果についてお知らせします。
2.この度、平成29年度から令和3年度まで実施した「低炭素型の行動変容を促す情報発信(ナッジ)による家庭等の自発的対策推進事業」で採択された事業者のうち、京都大学によるリベート(報酬)の提供によるインセンティブ併用型ナッジが節電行動に与える効果に関する実証実験の結果についてお知らせします。
■ 実証実験実施期間
令和2年度夏季から令和3年度夏季にかけての以下の期間(夏と冬それぞれ7日間)
(1)令和2年 8月24日から同月30日
(2)令和2年12月14日から同月20日
(3)令和3年 8月23日から同月29日
(1)令和2年 8月24日から同月30日
(2)令和2年12月14日から同月20日
(3)令和3年 8月23日から同月29日
■ 実証実験参加世帯
協力小売電力事業者の需要家2,400世帯を無作為に以下のグループに割当て
・リベートを提供するグループ(介入群)
・比較対象としてリベートを提供しないグループ(統制群)
・リベートを提供するグループ(介入群)
・比較対象としてリベートを提供しないグループ(統制群)
■ 介入内容
介入群の世帯に対して過去の電力使用量を基に、節電するごとに 1kWh当たり100円 のリベートを提供
■ 結果
リベートの提供により平均的にどれくらいの節電効果が見られるかを検証しました。電力使用量のピーク時間帯(夏:13時から17時、冬:17時から21時)において、上記の(1)から(3)の期間それぞれで、5.60%、2.88%、2.71%の統計的有意な節電・省CO2効果が実証されました。また、ピーク時間帯を含む一日全体で見たときにおいても、同様に節電・省CO2効果が確認されました。
■ その他
節電効果の図表など、より詳細な資料として以下のリンク先の実施事業者による報告資料を御参照ください。
https://www.env.go.jp/content/000116732.pdf
https://www.env.go.jp/content/000116732.pdf
連絡先
地球環境局地球温暖化対策課脱炭素ライフスタイル推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8341
- 室長
- 井上 雄祐
- 室長補佐
- 池本 忠弘
- 室長補佐
- 酒井 良文
- 担当
- 西尾 優花