報道発表資料

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2023年03月07日
  • 総合政策

(仮称)今ノ山風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)今ノ山風力発電事業環境影響評価準備書」(今ノ山風力合同会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

 環境大臣意見では、
(1)本事業計画の今後の検討に当たっては、高知県、土佐清水市及び三原村をはじめとした関係機関等と調整を十分に行うとともに、地域住民等に対し丁寧かつ十分な説明を行うこと
(2)クマタカの調査、予測及び評価を適切に実施した上で、その結果を踏まえて環境影響を回避又は極力低減するよう環境保全措置を検討し、土工量及び土地の改変を最小限に抑えたものとなるよう、計画の見直しを行うこと
等を求めている。
 

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)今ノ山風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 高知県土佐清水市及び幡多郡三原村において、最大で出力193,070kWの風力発電所を設置する事業。

 ・ 事業者   今ノ山風力合同会社
 ・ 事業位置  高知県土佐清水市及び幡多郡三原村(対象事業実施区域面積 約1,517ha)
 ・ 出力    最大193,070kW(単機出力4,200kW×7基、6,100kW×27基)

■ 環境大臣意見

 別紙1のとおり。なお、環境大臣意見の形成に当たって、別紙2のとおり、環境影響審査助言委員から意見を聴取した。
 
 (参考)環境影響評価に係る手続
  【配慮書の手続】
   ・ 公表         令和元年4月22日~令和元年5月30日(住民意見20件※2
   ・ 高知県知事意見提出  令和元年6月19日
   ・ 環境大臣意見提出   令和元年7月 5日
   ・ 経済産業大臣意見提出 令和元年8月 1日
 
  【方法書の手続】
   ・ 縦覧         令和元年9月 3日~令和元年10月 4日(住民意見10件※2
   ・ 高知県知事意見提出  令和2年1月31日
   ・ 経済産業大臣勧告   令和2年2月26日
 
  【準備書の手続】
   ・ 縦覧         令和4年6月29日~令和4年7月29日(住民意見170件※2
   ・ 高知県知事意見提出  令和5年2月24日
   ・ 環境大臣意見提出   令和5年3月7日
 
   ※2 環境の保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤寛史
室長補佐
村井辰太朗
審査官
與那原良徳
審査官
犬田雅之

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