報道発表資料
2023年03月07日
- 自然環境
福岡県朝倉市におけるアカカミアリ確認と次年度の対応について
<福岡県、朝倉市同時発表>
令和4年10月12日(水)、13日(木)に福岡県朝倉市で採集されたアリについて、同年12月5日(月)に専門家による同定を行った結果、特定外来生物アカカミアリ(Solenopsis geminata)であることが確認されましたので、お知らせします。
本件は、管理者が環境調査の一環で実施した昆虫調査において採集されたアリを令和4年11月30日(水)に調べたところ、アカカミアリの働きアリ1個体の疑いがあることがわかり通報があったものです。
通報時点で既に調査により個体を発見することが困難な時期となっていましたが、内陸部での確認であることから、令和5年2月16日(木)に専門家による発見現場周辺の調査を実施しました。この調査では、発見地点周辺から疑わしいアリは確認されていません。
なお、今後の対応としては、令和5年2月28日(火)の「ヒアリ防除等に関する専門家会合」での専門家からの助言も踏まえ、同年4月から5月の調査適期に詳細な現地調査を予定しています。
令和4年10月12日(水)、13日(木)に福岡県朝倉市で採集されたアリについて、同年12月5日(月)に専門家による同定を行った結果、特定外来生物アカカミアリ(Solenopsis geminata)であることが確認されましたので、お知らせします。
本件は、管理者が環境調査の一環で実施した昆虫調査において採集されたアリを令和4年11月30日(水)に調べたところ、アカカミアリの働きアリ1個体の疑いがあることがわかり通報があったものです。
通報時点で既に調査により個体を発見することが困難な時期となっていましたが、内陸部での確認であることから、令和5年2月16日(木)に専門家による発見現場周辺の調査を実施しました。この調査では、発見地点周辺から疑わしいアリは確認されていません。
なお、今後の対応としては、令和5年2月28日(火)の「ヒアリ防除等に関する専門家会合」での専門家からの助言も踏まえ、同年4月から5月の調査適期に詳細な現地調査を予定しています。
アカカミアリ
- 学名:
- Solenopsis geminata
- 原産地:
- アメリカ合衆国南部から中米
- 特徴:
- ヒアリほど毒は強くないですが、毒に対してアナフィラキシー症状を引き起こす例が海外では知られています。ヒアリ類の1種として要緊急対処特定外来生物に令和5年4月1日に指定予定です。
経緯
- 令和4年
- 10/12(水)、13(木)
- 管理者が環境調査の一環として昆虫調査を実施。
- 11/30(水)
- 管理者が採取したアリの同定を行ったところ、1匹についてアカカミアリの可能性が高いことが判明。
- 12/2(金)
- 福岡県経由で環境省九州地方環境事務所に通報。九州地方環境事務所から発見区域の立入禁止を依頼するとともに、専門家に同定を依頼。合わせて発見区域に調査用トラップを設置。
- 12/5(月)
- 専門家が当該アリについて、アカカミアリであることを確認。
設置したトラップを回収したところ、アカカミアリの確認はされなかった。
(9日にも同様の調査を実施したが、アカカミアリの確認はされなかった。)
- 令和5年
- 2/16(木)
- 専門家を派遣し、現地確認を実施。
- 2/28(火)
- 環境省が開催した「ヒアリ防除等に関する専門家会合」にて、次年度の調査計画について専門的見地から助言を受けた。
今回確認されたアカカミアリについて
確認されたアリは、アカカミアリの働きアリ1個体です。
対応状況
専門家による現地確認及び「ヒアリ防除等に関する専門家会合」において、次年度に確認地点周辺を重点的に調査し、その結果を踏まえて対応を検討すべき等の助言をいただいたことから、調査によって個体を発見し易くなる4月末から5月にかけて、確認地点周辺における目視やトラップによる詳細な現地調査を実施します。また、調査によりアカカミアリが発見された場合、防除を実施し、定着防止の取組を進めます。
なお、九州地方環境事務所から管理者に対して、以下を依頼しています。
なお、九州地方環境事務所から管理者に対して、以下を依頼しています。
- 上記調査でアカカミアリがいないことを確認できるまで、当該区域を立入禁止にすること。
- 今後、環境省が実施する調査・防除に協力すること。
疑わしいアリの発見時の対応について
疑わしいアリを発見された方は、以下に留意するようお願いします。
<事業者の皆様へのお願い>
コンテナの開封時等にヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合、まずは刺激を避けつつ、コンテナのどの箇所にどの程度の生きたアリがいるか等、状況を確認してください。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.3.2.pdf
- 多数の生きたアリの集団がいる(と予想される)場合は、コンテナの扉を閉めて、逃げ出さないよう静置してください。その上で、関係機関(港湾管理者、地方公共団体、環境省地方環境事務所等)に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。可能であれば、強粘着の布ガムテープでコンテナの目張りをするなど、アリが逃げ出さないよう対応してください。
- アリが少数しかおらず、逃げ出す恐れのない場合は、市販のスプレー式殺虫剤等でその場で駆除してください。その上で、関係機関に速やかに連絡し、取扱いについて相談してください。
https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/file/hiariboujo_Ver.3.2.pdf
<一般の皆様へのお願い>
ヒアリの詳しい特徴や注意事項、見つけたときや刺されてしまった場合の対処方法などについては下記を参照してください。
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。
チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html
「特定外来生物ヒアリに関する情報」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/hiari.html
ヒアリやアカカミアリを含むヒアリ類と疑わしいアリを発見した場合や、ヒアリの特徴等一般的な問合せ、健康被害の問合せ等については、「ヒアリ相談ダイアル」を御利用ください。
- 受付日:土日祝を含む毎日(12/29~1/3は除く)
- 受付日時:午前9時から午後5時
- ヒアリ相談ダイアル 0570-046-110 (IP電話の場合 06-7634-7300)
チャットボット(自動会話プログラム)による情報提供や相談受付等も行っています。以下のURLから、24時間、365日御利用いただけます。
「アリーのヒアリ相談チャットボット」
http://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/attention/05_contact/index.html
今回確認されたアカカミアリ
今回アカカミアリが発見された場所
連絡先
環境省自然環境局 野生生物課 外来生物対策室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-5521-8344
- 室長
- 大林 圭司
- 室長補佐
- 水﨑 進介
- 係長
- 成田 智史
九州地方環境事務所 野生生物課
- 課長
- 大澤 隆文
- 自然保護官
- 安藤 滉一