報道発表資料

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2023年03月07日
  • 大気環境

アジア太平洋地域におけるクリーンエアに関するハイレベルフォーラムの結果について

1. 2022年12月に国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第7回環境と開発委員会(CED7)において採択された「大気汚染に関する地域行動プログラム」を実行に移すため、アジア太平洋地域におけるクリーンエアに関するハイレベルフォーラムが、2023年3月2日(木)及び3日(金)にモンゴル国・ウランバートルで開催されました。
 
2. 環境省から小野洋地球環境審議官が閣僚ラウンドテーブルに出席し、大気汚染に関する地域行動プログラムの実行に向けた我が国の貢献についてアピールしました。

■アジア太平洋地域におけるクリーンエアに関するハイレベルフォーラムの結果概要

アジア太平洋地域におけるクリーンエアに関するハイレベルフォーラムが、以下のとおり開催されました。

(1)期日・形式

2023年3月2日(木)及び3日(金)
対面(モンゴル国・ウランバートル)とオンライン

(2)主催

モンゴル国自然環境観光省、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)及び国連環境計画(UNEP)

(3)会場

モンゴル国(ウランバートル) シャングリ・ラ ウランバートル

(4)参加者

ESCAP加盟20か国及び非加盟2か国※、各国関連機関・国際機関・NGO等30機関。我が国からは、日本国環境省小野洋地球環境審議官ほか、外務省その他関係機関がオンラインにて参加しました。
※ 参加加盟国;バングラデシュ人民共和国、カンボジア王国、中華人民共和国、フランス共和国、インドネシア共和国、イラン・イスラム共和国、日本国、カザフスタン共和国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、モルディブ共和国、モンゴル国、フィリピン共和国、大韓民国、ロシア連邦、スリランカ民主社会主義共和国、タイ王国、トルコ共和国、アメリカ合衆国及びベトナム社会主義共和国
※ 参加非加盟国;ドイツ連邦共和国及びスイス連邦

(5)会議の概要

会合においては、国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)第7回環境開発委員会(CED7)で採択された「大気汚染に関する地域行動プログラム(RAPAP)」を実行に移すため、環境管理、大気質モニタリング、ベストプラクティスの共有と能力強化、大気質に係るデータ及び基準に係るコラボレーション、RAPAPの実行のためのパートナーシップについて議論されました。
我が国からは、環境省小野洋地球環境審議官が閣僚ラウンドテーブルに出席し、大気汚染に関する地域行動プログラムの実行に向けた我が国の貢献についてアピールしました。

(6)開会挨拶概要

① Armida Salsiah Alisjahbana ESCAP事務局長
 世界では、非常に多数の市民が汚染された空気を吸っている。深刻な大気汚染は健康影響、社会及び環境に対する損害を与えており、緊急的な対策が求められている。アジア太平洋地域においても、各国の積極的な取組とともに地域間の協力が求められている。また、相互関係にある大気汚染対策と気候変動対策を含めて、今こそ我々は地域の環境対策にどう協力できるかに集中するときである。
 
② モンゴル国Oyun-Erdene Luvsannamsrai首相(代読)
 アジア太平洋地域の開発途上国では工業の急激な近代化等のため、大気汚染が深刻である。このような中、「大気汚染に関する地域行動プログラム(RAPAP)」が採択されたことを歓迎する。モンゴルは、国際地域協力においてグリーン開発を目指し、地球を守るという共通の認識のもと、地域間協力を促進していくことを期待する。

(7)閣僚ラウンドテーブルにおける日本からのステートメント(小野地球環境審議官)

大気汚染に関する地域行動プログラムの実行に向けた我が国の貢献として、我が国が主導している東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)を通じた科学に基づく政策指向型の協力、コベネフィット・アプローチを通じたアジア諸国の国内対策の促進、大気汚染に関する三カ国政策対話(TPDAP)を通じた政策対話の促進に、引き続き、取り組んでいく。
 

連絡先

水・大気環境局総務課国際協力推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8198
室長
堤  達平
係長
松浦 航