報道発表資料

この記事を印刷
2025年09月30日
  • 自然環境

生物多様性見える化システムの機能拡充について

1.環境省で運用している「生物多様性見える化システム」について、各自然共生サイトの最新情報や活動状況が確認できる「自然共生サイトみんなの取組」や、地方公共団体ごとの保全状況や目標等を確認できる「自治体ナビ」等の機能を拡充しましたので、お知らせします。
 
2.本システムを、自然共生サイトの認定申請に向けた情報収集や、認定後の多様な主体との連携等に活用いただくことで、自然共生サイトの認定促進等を図り、ネイチャーポジティブな地域づくりを推進してまいります。

■背景及びシステムの概要

 令和5年3月に閣議決定された「生物多様性国家戦略2023-2030」においては、30by30目標(※)の達成と多様な生態系のネットワーク化に向けて、生物多様性の重要性や保全効果を「見える化」することが重点施策として位置付けられています。具体的には、奥山から中山間地域、更に都市部まで陸域の全域をカバーする生物多様性の現状や保全上効果的な地域を可視化したマップを提供するとともに、更新可能なシステムを開発し、必要な機能を付加・充実させることとされています。
 これを踏まえ、環境省では、令和6年度から「生物多様性見える化システム」の設計・開発を進めており、令和7年4月から、当該システムの機能の一部として、保護地域、自然共生サイト、生物多様性保全上重要な場所等を地図上で確認できる「生物多様性マップ」及び自然共生サイトの取組内容等が確認できる「自然共生サイト検索ナビ」の試行運用を開始しておりました。
 今般、各自然共生サイトの最新情報や活動状況が確認できる「自然共生サイトみんなの取組」や、地方公共団体ごとの保全状況や目標等を確認できる「自治体ナビ」等の機能を拡充いたしました。
 併せて、試行運用でいただいた意見を踏まえ、「生物多様性マップ」についてデータを拡充・更新したほか、「自然共生サイト検索ナビ」については、既存の取組の検索や、支援マッチングへの活用を想定し、生態系タイプや支援の募集等の検索条件を追加しました。なお、今回の機能拡充をもって、試行運用を終了し、本格運用を開始いたします。
 本システムを、自然共生サイトの認定申請に向けた情報収集や、認定後の多様な主体との連携等に活用いただくことで、自然共生サイトの認定促進等を図り、ネイチャーポジティブな地域づくりを推進してまいります。
※2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標
 

■システムの概要について

1)名称 生物多様性「見える化」マップ
2)URL: https://www.biodiversitymap.env.go.jp/

 

■今後の予定

 今後も生物分布を検索したり、地域の生物種リストを確認したりできる機能等を拡充していく予定です(次回は令和7年12月の機能追加を予定)。

連絡先

環境省自然環境局自然環境計画課 地域ネイチャーポジティブ推進室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8343
室長
奥田 青州
課長補佐
桝 厚生
専門官
石神 唯
係長
吉田 宗史