報道発表資料

この記事を印刷
2022年10月24日
  • 総合政策

(仮称)益田匹見風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

1 環境省は、「(仮称)益田匹見風力発電事業環境影響評価準備書」(アジア風力発電株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

2 環境大臣意見では、
 (1) 地元自治体等の関係機関の意見を十分勘案するとともに、地域住民等の関係者に対し、引き続き丁寧かつ十分な説明を行うこと
 (2) 国内希少種に指定されているクマタカの営巣及び繁殖、環境省レッドリストに基づく絶滅危惧種であるチュウゴクブチサンショウウオ等の重要な両生類及びゴギ等の重要な魚類の生息が確認されていることから、環境保全措置を適切に講ずること
 (3) ブナを多く含む林分をはじめ、比較的自然度の高い二次林の伐採を最小限とすること
等を求めている。
 
 

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)益田匹見風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 島根県益田市において、最大で出力54,000kWの風力発電所を設置する事業。

  ・ 事業者   アジア風力発電株式会社
  ・ 事業位置  島根県益田市(対象事業実施想定区域の面積 約531ha)
  ・ 出力    最大54,000kW(単機出力 最大4,300kW×最大13基)

■ 環境大臣意見

 別紙のとおり。

 (参考)環境影響評価に係る手続
  【配慮書の手続】
   ・ 公表         令和元年 8月 5日
   ・ 縦覧         令和元年 8月 6日 ~ 令和元年 9月 5日(住民意見81件※2
   ・ 島根県知事意見提出  令和元年10月11日
   ・ 広島県知事意見提出  令和元年10月 8日
   ・ 環境大臣意見提出   令和元年10月18日
   ・ 経済産業大臣意見提出 令和元年10月24日
 
  【方法書の手続】
   ・ 縦覧         令和2年 1月10日 ~ 令和2年 2月25日(住民意見169件※2
   ・ 島根県知事意見提出  令和2年 7月22日
   ・ 広島県知事意見提出  令和2年 7月22日
   ・ 経済産業大臣勧告   令和2年 8月18日
 
  【準備書の手続】
   ・ 縦覧         令和4年 3月10日 ~ 令和4年 4月11日(住民意見106件※2
   ・ 広島県知事意見提出  令和4年 9月22日
   ・ 島根県知事意見提出  令和4年 9月22日
   ・ 環境大臣意見提出   令和4年10月24日
 
   ※2 環境の保全の見地からの意見の件数
 

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史 
室長補佐
豊村 紳一郎
審査官
新田 一仁