公園管理団体の指定について

　公園管理団体制度は、自然公園法第49条第１項の規定に基づき、一般社団法人等、ＮＰＯ法人や会社等のうち自然公園の管理に関する一定の能力を有する法人を、国立公園については環境大臣が、国定公園については都道府県知事が公園管理団体として指定し、自然の風景地の管理主体及び公園内の利用施設の維持管理主体等として位置づけるものです。
　また、本制度は、地域住民等による自然の風景地の保護と適正な利用に係る自発的な活動を推進することを目指すものであり、具体的な公園管理団体の業務として、植生復元や草原管理といった自然の風景地の管理、歩道や園地などの公園の利用施設の点検・補修などの維持管理のほか、公園内の自然情報の収集・提供など幅広い業務を想定しています。
　今年４月には、国立公園・国定公園において「保護と利用の好循環」を目標に、国立公園等の保全管理の充実を図るために公園管理団体の指定を促進する、改正自然公園法が施行されました。
　株式会社特種東海フォレストは、これらに該当する業務を実施していると認められることから、令和４年１１月１７日（木）に民間企業としては初、国立公園では全国７番目となる公園管理団体に指定されました。

団体名称：株式会社特種東海フォレスト（代表取締役　亀山　寿夫）
所在地：静岡県島田市金谷東一丁目753番地の1
指定日：令和４年１１月１７日
活動区域：南アルプス国立公園（悪沢岳・赤石岳・聖岳周辺）
主な業務：① 自然環境の保全（高山植物保護柵維持管理、登山道の巡視及び維持管理など）
　　　　　② 公園施設等の管理運営業務（山小屋の管理運営、県有・市有観光 施設管理受託）
　　　　　③ 自然保護と利用に関する諸団体との連携（南アルプス南部山小屋管理者協議会の
　　　　　　 開催、南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークや静岡県山岳避難防止対策
　　　　　　 協議会への参画など）
 
団体の詳細：　https://www.t-forest.com/
 
＜参考＞
　　国立公園における公園管理団体の指定状況
　　　平成15年12月２日　公益財団法人阿蘇グリーンストック（阿蘇くじゅう国立公園）
　　　平成17年７月14日　一般財団法人自然公園財団（知床国立公園 他14公園）
　　　平成19年11月15日　公益財団法人知床財団（知床国立公園）
　　　平成20年3月11日　特定非営利活動法人浅間山麓国際自然学校（上信越高原国立公園）
　　　平成21年５月27日　特定非営利活動法人たきどぅん（西表石垣国立公園）
　　　令和３年12月１６日　特定非営利活動法人環白山保護利用管理協会（白山国立公園）