報道発表資料

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2022年10月03日
  • 地球環境

IPCC第57回総会の結果について

1.気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第57回総会が、2022年9月27日から同年10月1日にかけてスイス
 (ジュネーブ)で開催されました。今次総会では、第6次評価報告書以降の次期(第7次)評価プロセスの開始に
  向けて次期議長団の構成等が決定されました。 

2.2023年3月13日から同年3月17日にスイス(インターラーケン)で開催予定の第58回総会では、第6次評価報告書
  統合報告書の承認・採択が行われ、同年7月に開催予定の第59回総会では、次期議長団のメンバーを決める選挙が
  行われる予定です。 

■ 概要

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第57回総会が、2022年9月27日から同年10月1日にかけてスイス(ジュネーブ)で開催されました。本総会では、第6次評価報告書以降の次期(第7次)評価プロセスの開始に向け、次期議長団の構成等が決定されました。
(1)開催期間:2022年9月27日から同年10月1日までの5日間
(2)開催場所:スイス(ジュネーブ)
(3)出席者:各国政府の代表、世界気象機関(WMO)、国連環境計画(UNEP)、気候変動枠組条約(UNFCCC)等
       の国際機関等の関係者が参加しました。我が国からは、環境省、経済産業省から4名が出席しました。
 

■ 本総会の主な決定事項

IPCC第57回総会では、第7次評価プロセスの基本枠組み等について議論が行われ、主な論点について、以下のとおり決定されました。

(1) IPCCの体制及び運営

第7次評価報告書(AR7)の作成に向けて、現在の3つの作業部会(WG)(WG1:自然科学的根拠、WG2:影響・適応及び脆弱性、WG3:気候変動への緩和)とインベントリータスクフォース(TFI:排出量算定方法の開発・改善を担う)という構成を維持する。

IPCC議長団(IPCC議長、副議長、各WG及びTFIの共同議長等を指す)のメンバーの地域(注1)ごとの選出枠について、議長団の人数を第6次評価プロセスと同様に、合計で34名(注2)とする。
 
注1: IPCCではWMOの区分に従い世界各国を6つの地域グループに分類しており、我が国は地域Ⅱアジアグループに属する
注2: ただし、ある地域がWGに含まれない場合、その地域のためにWGの議長団の選出枠が追加される
 

(2) 報告書の頻度及びスケジュール

AR7は、第6次評価報告書(AR6)と同様、5~7年の間に作成する。

■ 今後の予定

2023年3月13日から同年3月17日に開催予定の第58回総会では、第6次評価報告書統合報告書の承認・採択が行われ、同年7月に開催予定の第59回総会では、次期議長団のメンバーを決める選挙が行われる予定です。

連絡先

地球環境局国際連携課
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8243
課長
川又 孝太郎
課長補佐
足立 宗喜
担当
田中 里実