報道発表資料

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2022年09月12日
  • 総合政策

(仮称)唐津風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

 環境省は、「(仮称)唐津風力発電事業環境影響評価準備書」(唐津風力合同会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 
 環境大臣意見では、
1.評価書の作成までに、風力発電設備の配置について、更に詳細な検討を行うとともに、それらの検討を踏まえ、調査、予測及び評価を再度実施し、その結果に応じて、環境保全措置を検討及び実施すること。また、評価書段階での予測及び評価結果に基づき、風車の影による生活環境への影響が生じる住居へ、環境保全措置及びその効果を含む十分な事前説明を実施すること
2.地すべり防止区域内におけるWTG4号機及びWTG5号機の風力発電設備については、地すべり等防止法の行為の許可基準に適合する設置計画とならない限りは、設置の回避又は配置等の大幅な変更を含む環境保全措置を行うこと
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。本件は、「(仮称)唐津風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

 佐賀県唐津市及び伊万里市において、最大で出力54,000kWの風力発電所を設置する事業。
・ 事業者  唐津風力合同会社
・ 事業位置 佐賀県唐津市及び伊万里市
        (対象事業実施区域の面積:約427.1ha)
・ 出力   最大54,000kW(単機出力4,200kW×13基)

■ 環境大臣意見

 別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続

【配慮書の手続】
・ 公表         平成29年9月5日~ 平成29年10月4日(住民意見32件※2)
・ 佐賀県知事意見提出  平成29年10月31日
・ 環境大臣意見提出   平成29年11月17日
・ 経済産業大臣意見提出 平成29年12月 1日

【方法書の手続】
・ 縦覧         平成30年1月31日~平成30年3月5日(住民意見30件※2)
・ 佐賀県知事意見提出  平成30年6月20日
・ 経済産業大臣勧告   平成30年7月27日

【準備書の手続】
・ 縦覧         令和4年2月17日~令和4年3月18日(住民意見16件※2)
・ 佐賀県知事意見提出  令和4年 8月26日
・ 環境大臣意見提出   令和4年 9月12日

※2 環境の保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課 環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史 (内線 5679)
室長補佐
豊村 紳一郎 (内線 5680)
審査官
小野 朋次 (内線 5682)
審査官
森  満輝 (内線 5681)

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