報道発表資料

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2022年08月26日
  • 総合政策

(仮称)たびと中央ウィンドファームに係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

1. 環境省は、「(仮称)たびと中央ウィンドファーム環境影響評価準備書」(株式会社GF)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
2. 環境大臣意見では、
(1) 騒音による生活環境への影響が生じるおそれのある住居に対して、環境保全措置及びその効果を含む十分な事前説明を実施すること
(2)風力発電設備、工事用・管理用道路及び土捨場(発生土流用盛土)について、専門家の助言を踏まえ、花崗岩の風化した真砂土がない場所、若しくは真砂土を含む軟弱層の改良等を実施した場所を選定し、設置場所、設計及び工法に関して更なる検討を行い、切土量及び盛土量を可能な限り抑制すること
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。
 本件は、「(仮称)たびと中央ウィンドファーム環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。
 
※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。

■ 事業の概要

福島県いわき市において、最大で出力54,600kWの風力発電所を設置する事業。
・ 事業者  株式会社GF
・ 事業位置 福島県いわき市(対象事業実施区域の面積 約605.6ha)
・ 出力   最大54,600kW(単機出力4,200kW×最大13基)

■ 環境大臣意見

別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続
【配慮書の手続】
・公表         平成30年 8月17日~平成30年9月18日(住民意見72件※2
・福島県知事意見提出  平成30年10月16日
・環境大臣意見提出   平成30年10月26日
・経済産業大臣意見提出 平成30年11月 9日
 
【方法書の手続】
・縦覧         令和2年10月29日~令和2年11月30日(住民意見47件※2
・福島県知事意見提出  令和3年 3月24日
・経済産業大臣勧告   令和3年 4月23日
 
【準備書の手続】
・縦覧         令和4年 2月16日~令和4年3月21日(住民意見5件※2
・福島県知事意見提出  令和4年 8月 17日
・環境大臣意見提出   令和4年 8月 26日
 
※2 環境の保全の見地からの意見の件数
 

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史 (内線 5679)
室長補佐
豊村紳一郎 (内線 5680)
審査官
森  満輝 (内線 5681)