報道発表資料

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2025年08月19日
  • 再生循環

令和7年度プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業の公募採択事業について

1.令和7年4月15日(火)から同年5月19日(月)の期間、事業者や地方公共団体による「プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」の公募を行いました。 
2.申請書類等による審査を行った結果、8件の事業を採択しました。 

■概要

 プラスチック資源循環戦略に基づき、ワンウェイプラスチックの排出抑制や環境配慮設計製品の拡大、プラスチック使用製品廃棄物の回収量の拡大、使用済みプラスチックのリサイクル、再生利用の倍増やバイオマスプラスチック等の導入拡大等を図るため、先進的な社会実装モデル形成に取り組む事業者や地方公共団体を対象に、プラスチックの資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業の公募を行いました。

■採択結果

採択者名 事業名 事業の概要
東京都
荒川区
プラスチックの区内循環利用(地捨地消) 荒川区が回収したプラスチックごみを選別・再資源化し、再生プラスチック使用製品を積極的に活用することで、再生プラスチック製品に対する区民の社会的理解を促進し、プラスチック回収量の増加やプラスチックの処理費用軽減を図る。
宮城県
仙台市
プラスチック製粗大ごみのポテンシャル等調査 プラスチック製粗大ごみを2つの異なるルートで回収し、回収ルート別の排出量調査、組成調査及び年間排出量の推計を通じて、経済性・CO2削減効果等を検証し、収集・運搬方法の決定、再商品化製品の高付加価値化の達成につなげる。
テラレムグループ株式会社 CicroMate(サイクロメイト)
・アパレル業界における資源循環プラットフォーム
・アパレル業界における動静脈一体物流を活用した廃プラスチック資源循環事業
アパレル業界で使用・排出される廃プラスチック類について、分別支援、輸送の効率化及び回収した廃プラスチック類の水平リサイクルを行い、プラスチックの再資源化量の増加及びCO2排出量の削減効果等を検証し、アパレル業界の資源循環プラットフォームを構築する。
ヤマト運輸株式会社 宅急便ネットワークEV集配車を活用した使用済みペットボトル輸送効率化によるコスト削減・CO2排出量削減事業 コンビニエンスストア店頭から回収する使用済みペットボトルの輸送に、宅急便の既存ルート便を活用し、輸送に伴うCO2排出量の削減効果及びペットボトルの再資源化量の向上等を検証、環境負荷低減と経済性のデカップリングとして有意なモデルであることを確認し、全国への取組み展開につなげる。
株式会社みずほファイナンシャルグループ オフィスビルのゼロウェイスト推進 大規模オフィスビル内カフェでリユースカップを導入し、使い捨てカップからリユースカップへ切換えることによるごみ排出量及びCO2排出量の削減効果、運用に伴う価格・返却方法・PR方法等が利用率や回収率に及ぼす影響を検証し、効果的な運用方法を確立する。
鹿島建設株式会社 建設現場から排出される廃プラのケミカルリサイクル実証事業 建設工事現場から排出される廃プラスチック類を選別・回収し、油化設備にてケミカルリサイクルを行い、プラスチックの再資源化量の向上、CO2排出量及び運用に伴う課題等を検証し、業界全体への水平展開へ向けてサプライチェーンの構築を行う。
株式会社資生堂 BeauRing (使用済みプラスチック化粧品容器の収集・再資源化事業) 消費者から使用済みプラスチック製化粧品容器を事前分別・洗浄不要で店頭回収し、化学的な処理により再資源化を行い、化粧品容器の水平リサイクルを行う。
長崎県壱岐市 マイクロ波技術活用による廃プラスチック小型分散型リサイクルシステム実証事業 プラスチックごみをマイクロ波を用いた小型油化装置で科学的に分解し、その再資源化量や必要な追加処理等を検証し、離島における資源循環を目指す。

連絡先

環境省 環境再生・資源循環局 資源循環課 容器包装・プラスチック資源循環室
代表
03-3581-3351
直通
03-5501-3153
室長
金子 浩明
担当
岡林 正行
担当
島居 知季
担当
中川 明彦
担当
長嶋 和則