報道発表資料

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2025年08月07日
  • 再生循環

令和7年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業 (うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)(補助)の一次公募結果について

  1. 環境省は、脱炭素社会構築に資する資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型の化石由来資源利用を段階的に改めることとしています。
  2. 本事業は、化石由来資源の代替素材開発や、プラスチック等のリサイクル技術・システム高度化など、技術的課題を解決し事業化に向けて必要な実証を行うものです。
  3. 令和7年度事業について、補助事業の公募を令和7年4月22日(火)~同年5月26日(月)の期間で実施しました。
  4. 同事業に応募のあった案件について、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会における審査を行い、採択すべき事業を選定したのでお知らせします。

■ 「令和7年度脱炭素型循環経済システム構築促進事業(うち、プラスチック等資源循環システム構築実証事業)」の公募概要

 環境省では、低炭素社会及び循環型社会構築に資するプラスチック資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型の化石由来資源利用を段階的に改めることとしています。
 本事業は、化石由来資源の代替素材開発や、使用済みの化石由来資源のリサイクル技術・システム高度化など、技術的課題を解決し事業化に向けて必要な実証を行うものです。
 
① 化石資源由来プラスチックを代替する省CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源)への転換及び社会実装化実証事業
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業
③ 廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料又はジェット燃料原料製造・社会実装化実証事業
④ 廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業

■ 選定結果

 本事業の公募に対し5件の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、以下3件(プラ代替素材事業1件、プラリサイクル事業1件、廃油リサイクル事業1件)の事業について選定しました。
事業者名
(五十音順)
事業名 事業の概要
① 化石資源由来プラスチックを代替する省CO2型バイオプラスチック等(再生可能資源)への転換及び社会実装化実証事業
三菱ケミカル株式会社 植物由来原料を使用したPTMG製造に関する実証事業 ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)は衣料等の一般消費財から自動車部材等の工業資材分野で広く使用される樹脂原料である。本事業では、植物由来原料を使用したBioPTMG(バイオPTMG)の普及拡大を図るため、未利用植物由来を含む原料ソースの探索、BioPTMG生産能力強化、原料中の不純物除去・管理技術の実証を行い脱炭素社会への貢献を目指す。
② プラスチック等のリサイクルプロセス構築及び省CO2化実証事業
株式会社野村事務所 積層セラミックコンデンサ(MLCC)製造後の廃棄PETフィルムを対象とした低コスト大量リサイクルシステム構築実証事業 MLCC製造時に使用されるPETフィルムには離型層や無機層等の添加物が残留しており、これらを効率的に除去する難しさから一部は国内循環または海外輸出され、残りは最終処分される環境負荷の高い廃棄物である。本事業では、当該フィルムを低コストで大量に再資源化できる異物除去技術を実証し、持続可能なリサイクルシステムを構築する。
④ 廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業
沖縄電力株式会社 変圧器使用済絶縁油のリサイクルスキーム実証事業 本事業は沖縄本島内の使用済絶縁油をリサイクルし、再度絶縁油として使用することで CO2削減及び循環型社会に貢献する。他の電力会社と比べ使用済絶縁油量が少ない沖縄本島内をモデルに、リサイクル絶縁油普及の課題となっているコストの低減及び品質の安定化を実証し、絶縁油リサイクルスキームを構築する。

連絡先

環境省 環境再生・資源循環局 資源循環課 容器包装・プラスチック資源循環室
代表
03-3581-3351
直通
03-5501-3153
室長
金子 浩明
室長補佐
皆川 裕哉
担当
高麗 紀子
担当
中川 明彦
環境省 環境再生・資源循環局 資源循環課
直通
03-6205-4903
課長補佐
田中 宏季
担当
上岡 尚樹