報道発表資料

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2022年08月05日
  • 再生循環

令和4年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業(うち、①廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料又はジェット燃料原料製造・社会実装化実証事業及び②廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業)の公募採択事業について

  1. 「プラスチック資源循環戦略」(令和元年5月31日決定)に基づくプラスチック資源循環システムの構築のため、従来型の化石由来資源の利用を段階的に改め、代替素材へ転換を図っていくとともに、使用済みの化石由来資源のリサイクル技術・システムの高度化を図る必要があります。
  2. この度、「令和4年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業(うち、①廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料又はジェット燃料原料製造・社会実装化実証事業及び②廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業)」について、委託事業と補助事業の公募を行い、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会における審査の結果、採択した事業についてお知らせいたします。

1.「令和4年度脱炭素社会を支えるプラスチック等資源循環システム構築実証事業」の公募概要

環境省は、脱炭素社会構築に資する資源循環システム構築の加速化を図るため、従来型の化石由来資源利用を段階的に改めることとしています。
本事業は、化石由来資源の代替素材開発や、使用済みの化石由来資源のリサイクル技術・システム高度化など、技術的課題を解決し事業化に向けて必要な実証を行うものです。

①廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料又はジェット燃料原料製造・社会実装化実証事業

②廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業

2.選定結果

本事業の公募に対し、6件(委託事業5件、補助事業1件)の応募があり、申請書類による事前審査及び有識者で構成される評価審査委員会による審査を行った結果、以下3件(委託事業2件、補助事業1件)の事業について選定しました。
(委託事業2件)
事業者名(五十音順) 事業名 事業の概要
①廃棄物等バイオマスを用いた省CO2型ジェット燃料又はジェット燃料原料製造・社会実装化実証事業
Green Earth Institute株式会社 木質バイオマス由来のバイオジェット燃料生産実証事業 微生物を活用する技術を使って、古紙等の木質バイオマス由来のパルプを原料とするバイオジェット燃料生産プロセスを確立し、スケールアップを図りつつ、国産バイオジェット燃料の製造実証を行う。
②廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業
ENEOS株式会社 廃潤滑油を活用した潤滑油基油へのリサイクルプロセス構築 日本国内で回収される使用済み潤滑油から潤滑油基油へ再生することによるマテリアルリサイクルと省CO2化を実現するため、廃油性状と基油再生プロセスの技術課題の解決を検討し、潤滑油製品ライフサイクル上のCO2排出量の削減効果を検証する実証を行う。
(補助事業1件)
事業者名(五十音順) 事業名 事業の概要
③廃油のリサイクルプロセス構築・省CO2化実証事業
中国精油株式会社 これまで再利用されて来なかった医薬品、医療用具製造プロセス廃液の高度精製、再利用による省CO2化実証事業 医薬品、医療用具製造プロセスから排出されるNMP等を含む廃溶剤を蒸留精製して、新液以上に高純度化、低不純物化、高収率で回収することで再度原料として使用し、新液製造量削減、廃溶剤の廃棄物量削減を通じて省CO2化を実証する。

連絡先

環境省環境再生・資源循環局 廃棄物規制課
代表
03-3581-3351
直通
03-6205-4903
課長
松田 尚之 (内線 5287)
課長補佐
大野 皓史 (内線 5299)
課長補佐
須貝 一春 (内線 5296)
地球環境局地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室
直通
03-5521-8339
室長
松﨑 裕司 (内線 6771)
室長補佐
福井 和樹 (内線 6791)
担当
矢作 雄人 (内線 6795)