報道発表資料

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2025年07月14日
  • 地球環境

「昼の再エネ余剰電力需要創出モデル実証(令和7年度)」の実施について~市場連動型料金プランを活用した行動変容型・機器制御型DRの実証~

 環境省はデコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)※1の一環で、再生可能エネルギー導入の拡大により生じる昼の余剰電力を有効活用し、脱炭素につながるライフスタイル転換を促進するための実証事業を、株式会社Looopと共同で実施いたします。

※1 「デコ活」とは
    「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」の愛称であり、二酸化炭素 (CO₂)を減らす(DE)脱炭素(Decarbonization)と、環境に良い
   エコ(Eco)を含む"デコ"と活動・生活を組み合わせた新しい言葉です。
   https://ondankataisaku.env.go.jp/decokatsu/ 

■ 背景と目的

 2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの導入が進んでいます。一方で、電力需要の減少等の影響により、春や秋の昼間には電力供給が需要を上回り、再エネの出力制御が増加しています。
 こうした課題に対し、ディマンド・リスポンス(Demand Response:DR)(消費者がが賢く電力使用量を制御することで電力需要パターンを変化させること)のうち、「上げDR」が注目されており、本実証では、生活者の行動変容や機器制御を通じて、再エネの有効活用と電力需給の最適化を図ります。

※2 「上げDR」とは
    発動により電気の需要量を増やすことです。例えば、再エネの過剰出力分を需要機器を稼働して消費したり、蓄電池やEVへ充電することにより吸収した
   りすることを指します。
 

■ 実証の概要

(1)実証期間(予定)
・行動変容型DR:令和7年10月~11月
・機器制御型DR(EV制御):令和7年10月1日(水)~令和8年1月31日(土)(2月以降は株式会社Looopにて独自実証)
・機器制御型DR(エコキュート制御):令和7年11月1日(土)~同年12月25日(木)

(2)実証内容
・行動変容型DR実証  
市場連動型電気料金プランの契約者にアプリを通じて、ユーザー特性に応じたDR行動のレコメンドやインセンティブ提供を行い、DR量の変化を検証。
・機器制御型DR実証  
市場連動型電気料金プランの契約者かつ、対象のEV及びエコキュートを保有する契約者を対象に、市場価格が安い時間帯に自動制御を実施。

(3)主な検証項目
・電気代削減効果
・DR量の定量評価
・ユーザーの受容性や行動変容の実態

■ 実証の詳細及び参加方法について

実証の詳細及び参加方法等については、以下のリンクから御覧ください。
https://looop.co.jp/info/6193_20250714
条件に該当する方はぜひ御参加ください。
 環境省は、本実証結果をもとに国民・消費者に対して昼の電力利用へのシフトの利益やメリットを提示し、脱炭素につながる豊かな暮らしの実現と2050年ネットゼロに向けて取り組んでまいります。

連絡先

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 デコ活応援隊(脱炭素ライフスタイル推進室)
代表
03-5521-3351
直通
03-5521-8341
隊長
清水 延彦
副長
井原 啓太
隊長補佐
堀越 直樹
隊士
奥野 祥大