報道発表資料

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2022年07月15日
  • 総合政策

(仮称)西久慈風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見の提出について

1. 環境省は、「(仮称)西久慈風力発電事業に係る計画段階環境配慮書」(インベナジー・ウインド合同会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

2. 環境大臣意見では、

(1)住居等への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、風力発電設備を住居等から離隔を取ること等により、騒音による生活環境への影響を回避又は極力低減すること
(2)鳥類の衝突事故や移動の阻害等について、専門家等からの助言を踏まえ、鳥類への影響について適切に調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえ、環境保全措置を講ずることにより、鳥類への影響を回避又は極力低減すること
(3)想定区域の一部が久慈平庭県立自然公園に位置することから、本事業計画の今後の検討に当たっては、関係機関等と調整を十分に行い、方法書以降の環境影響評価手続を実施し、地域住民等に対し丁寧かつ十分な説明を行うこと
等を求めている。

■ 背景

 環境影響評価法及び電気事業法は、出力50,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業として対象事業とし、環境大臣は事業者から提出された計画段階環境配慮書について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。
 今後、経済産業大臣から事業者であるインベナジー・ウインド合同会社に対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価手続を行うこととなる。
 
※ 計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低減についての評価を記載した文書。

■ 事業の概要

 岩手県久慈市、九戸郡九戸村、岩手郡葛巻町及び九戸郡軽米町の行政界周辺において、最大で出力439,200kWの風力発電所を設置する事業
 
・事業者   インベナジー・ウインド合同会社
・事業位置  岩手県久慈市、九戸郡九戸村、岩手郡葛巻町及び九戸郡軽米町の行政界周辺
       (事業実施想定区域面積 約1,453.2ha)
・出力    最大439,200kW(単機出力最大 6,100kW×最大72基)

■ 環境大臣意見

 別紙のとおり。
 
(参考)環境影響評価に係る手続
 令和4年6月2日  経済産業大臣から環境大臣に意見照会
 令和4年7月15日  環境大臣から経済産業大臣に意見提出

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課 環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
相澤 寛史  (内線 5573)
室長補佐
豊村 紳一郎 (内線 5680)
審査官
與那原 良徳 (内線 5702)
担当
大野 貴子  (内線 5687)