報道発表資料

この記事を印刷
2022年06月30日
  • 総合政策

(仮称)馬揚山風力発電事業に係る環境影響評価準備書に対する環境大臣意見の提出について

1. 環境省は、「(仮称)馬揚山風力発電事業」(JR東日本エネルギー開発株式会社)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。

2. 環境大臣意見では、
(1)  騒音による生活環境への影響が生じるおそれのある住居に対して、環境保全措置及びその効果を含む十分な事前説明を実施すること。
(2) バードストライクの有無等に係る事後調査を適切に実施するとともに、重要な鳥類や渡り鳥に対する重大な影響が認められた場合は、専門家等からの助言を踏まえて、渡り鳥の移動経路等に係る調査、鳥類からの視認性を高める措置や稼働調整等の追加的な環境保全措置を講ずること。
等を求めている。

背景 

​ 環境影響評価法及び電気事業法は、令和3年10月31日から施行された環境影響評価法施行令の一部を改正する政令の経過措置(附則第2条)に基づき、施行日前に環境影響評価法第3条の4第1項の規定による公表が行われた出力10,000kW以上の風力発電所の設置又は変更の工事を第一種事業とし、経済産業大臣は、事業者から提出された環境影響評価準備書※1の審査に当たって、環境大臣の意見を聴かなければならないこととされている。本件は、「(仮称)馬揚山風力発電事業環境影響評価準備書」について、この手続に沿って経済産業大臣に対して意見を提出するものである。
 今後、事業者は、環境大臣の意見及び関係地方公共団体の長の意見を受けた経済産業大臣勧告等を踏まえ、法に基づく環境影響評価書の作成等の手続が求められる。

※1 環境影響評価準備書:環境影響評価の結果について環境の保全の見地からの意見を聴くための準備として、調査、予測、評価及び環境保全措置の検討を実施した結果等を示し、環境の保全に関する事業者自らの考え方を取りまとめた文書。
 

事業の概要

 福島県いわき市三和町の西部山間部において、最大で出力34,000KWの風力発電所を設置する事業。

・ 事業者  JR東日本エネルギー開発株式会社
・ 事業位置 福島県いわき市
       (対象事業実施区域の面積:約912ha)
・ 出力   34,000kW(9基)

環境大臣意見

 別紙のとおり。
 
(参考)環境影響評価に係る手続
 【配慮書の手続】
  • 公表         平成29年3月21日(火) ~ 平成29年4月20日(木) (住民意見30件※2
  • 福島県知事意見提出  平成29年5月30日
  • 環境大臣意見提出   平成29年5月26日
  • 経済産業大臣意見提出 平成29年6月13日
【方法書の手続】
  • 縦覧         平成29年8月10日(木)~平成29年9月11日(月)(住民意見58件※2
  • 福島県知事意見提出  平成30年1月25日
  • 経済産業大臣勧告   平成30年2月2日
【準備書の手続】
  • 縦覧         令和3年11月19日(金)~令和3年12月20日(月)(住民意見48件※2
  • 福島県知事意見提出  令和4年 6月10日
  • 環境大臣意見提出   令和4年 6月30日
※2  環境の保全の見地からの意見の件数

連絡先

環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8237
室長
木野 修宏 (内線 5679)
室長補佐
豊村紳一郎 (内線 5680)
審査官
新田 一仁 (内線 5683)