報道発表資料
2025年06月23日
- 再生循環
令和6年度補正予算使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業の公募採択事業について
1.環境省では、令和7年3月14日(金)から同年4月25日(金)までの期間、使用済衣類回収のシステム構築に関するモデル実証事業において、広く情報発信・横展開を図ることを目的に、先進的な施策を実施する事業の公募を行いました。
2.申請書類等から選考会による審査を行った結果、7件の事業を採択しました。
2.申請書類等から選考会による審査を行った結果、7件の事業を採択しました。
■ 概要
先導的な使用済衣類回収のシステムを構築しようとする地方公共団体、事業者又は市民団体を支援することを目的とし、地域の実情に応じた創意工夫による再使用(リユース)等に関する取組のうち、他の地域・団体への横展開が見込まれ、新規性・先進性があり、調査・検討のみではなく実効性のある取組であることを要件とし、公募しました。
■ 採択結果(五十音順)
団体名(申請主体) | 事業名 | 事業の概要 |
青山商事株式会社 | サステナブルファッション・プラットフォーム 「oHOHo(オホホ)CYCLE PROJECT 」 | 業種の垣根を超えた連携団体により「サステナブルファッション・プラットフォーム」を設置し、大阪府全域約50拠点で衣類を回収し、故繊維事業者によって選別、リユース・リサイクルを実施する。 また、生活者へのアンケート等を通じた参加の動機づけの実証、繊維 to 繊維リサイクル等の新たな循環利用モデルの構築、運搬計画の最適化やCO₂排出量の測定等の物流の実証を行う。 |
株式会社ビームス | 循環型ファッションモデル実証事業 | 店頭に設置したECOMMIT社の回収ボックス(31店舗)で、衣類・ファッション雑貨を回収し、ECOMMIT社との協働により、再流通・リサイクルを行う(自社製品以外を含む)。 また、店舗スタッフやBEAMS CLUB会員を対象に、自社独自のオンライン再販プラットフォームを活用した買取サービス(回収は指定倉庫への発送)を開始し、自社ブランド製品の回収・再販モデルの検証を行う。買い取ったアイテムは、自社独自のオンライン再販プラットフォーム及びモデル店舗での販売を行う。 |
株式会社BIOTECHWORKS-H2 | ~EKOBE(エコーべ)CLOSET to FUTURE~ 循環ファッションモデル実証事業 ―衣料資源から地域エネルギーへ― |
商業施設や学校、イベント等において、神戸弁で消費者自ら分別を促進するような回収ボックスを設置し、リユース(フリーマーケットや交換会等)、リサイクル(国内協力企業で繊維to繊維再生)、再エネルギー化(ガス化)を行う。 また、IoT/AIにより回収量を自動集計し、CO₂削減ダッシュボードを一般公開する。 |
株式会社フレーベル館 | リユースの輪で子どもたちの遊びを応援!着替えレンタル『しゅらみぃ』の循環型事業 | 保育施設や遊び場に回収ボックスを設置し、使用済子ども服の回収を行う。回収衣類は、クリーニングの上、子どもたちがのびのびと保育活動を楽しむための服として着替えレンタルサービス「しゅらみぃ」でリユースする。 また、アンケート調査や行動観察を通じた着替えレンタルニーズの調査や、遊び場における使用済子ども服の最適な回収方法の検討を行う。 |
合同会社CYKLUS(サイクラス) | 衣類の回収・リペア・リユースによる地域内循環と日本版リペアカフェの実証事業 | 連携大学および地域コミュニティにて衣類の回収を実施する。回収した衣類は、横浜市内の就業支援事業所にて仕分け・分別を行い、必要に応じてリペアやリメイクを施す。その後、連携大学や地域コミュニティで開催されるイベント内のリペアカフェ(地域密着型の修理イベント)にて、販売やワークショップを行う。 また、連携事業者であるハーチ株式会社が運営するメディアを通じて情報発信を行う。 |
特定非営利活動法人とよなか市民環境会議アジェンダ21 | 子ども服リユース「おゆずりぐるり」 ~市民団体と行政の協働による使用済み子ども服の取組みの拡充と発展~ |
公共施設に設けた常設拠点やイベント等で子ども服を回収・配布する取組。今年度は参加者層の拡大を目的として、赤ちゃんイベントとの連携、小学校卒業後の家庭へのアプローチを実施。同時に昨年度試行実施した小学校での環境教育のPRを実施する。 また、昨年度の課題であった担い手の確保や取組のゴール設定、常設拠点の効率的な運営、資金の確保を目的とした新規事業にも取り組む。 |
認定特定非営利活動法人中部リサイクル運動市民の会 | 環境と福祉の連携による、使用済衣類の循環を通じた「地集地活」事業 | 常設回収ボックスの設置(名古屋市内の施設10拠点)、イベント開催により使用済衣類を回収。①チャリティショップで販売(8店舗)、②名古屋市内生活困窮世帯への支援、③回収と合わせた無償提供(¥0マーケット)、④若手デザイナーとの連携アップサイクル素材利用、⑤古着屋への販売、⑥古紙問屋への販売、を通じてリユース・リサイクル実施。 名古屋市と連携、既存のリユース仕組みを活用し、環境と福祉の連携を推進する。 |
連絡先
環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室
- 代表
- 03-3581-3351
- 直通
- 03-6205-4946
- 室長
- 近藤 亮太
- 室長補佐
- 村井 辰太朗
- 担当
- 平井 政考
- 担当
- 齋藤 那奈