報道発表資料

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2025年06月24日
  • 保健対策

化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP)の設立について

1.2025年6月19日・20日に、化学物質・廃棄物の適正管理と汚染防止に関する科学・政策パネル設立に向けた政府間会合がウルグアイ東方共和国のプンタデルエステにおいて開催され、新たなパネル「化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP: Intergovernmental Science-policy Panel on Chemicals, Waste and Pollution)」が設立されました。

2.日本は、同会合にて環境省の松澤裕地球環境審議官が共同議長を務めるなど、円滑な合意形成に貢献しました。

3.本パネルは、気候変動分野でのIPCC(気候変動に関する政府間パネル)や生物多様性分野でのIPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)に続く、化学物質・廃棄物・汚染分野の新たな政府間科学・政策パネルとなります。

■ 背景

 2022年2~3月にケニア共和国・ナイロビで開催された第5回国連環境総会再開セッション(UNEA5.2)において、スイス連邦等が提出した決議案を基にした「化学物質・廃棄物の適正管理への更なる貢献及び汚染の防止のための科学・政策パネル」の設立に向けて、公開作業部会を設置し、2024年末までの議論完了を目標として検討を進めることを含む決議(UNEA5/8)が採択されました。また、公開作業部会における設立提案の最終化を受けて、国連環境計画(UNEP)事務局長は本パネルの設立を検討するための政府間会合を開催することとされました。
 これまで開催された公開作業部会では、事務局が作成した提案草案をたたき台として、議論がなされてきました。2024年6月に開催された第3回公開作業部会(OEWG3)では設立提案は最終化されず、設立は持ち越しになりました。
 2025年6月19日及び20日にウルグアイ東方共和国のプンタデルエステにおいて開催された政府間会合においては、直前に開催された第3回公開作業部会再開会合(OEWG3.2)における設立提案の最終化を受けて議論が行われ、新たなパネル「化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP: Intergovernmental Science-policy Panel on Chemicals, Waste and Pollution)」が設立されました。

■ 会合の概要

・開催期間:2025年6月19日・20日
・開催場所:プンタデルエステ(ウルグアイ東方共和国)
・主催:国連環境計画(UNEP)
・出席者:各国政府代表、関係国際機関、産業界、非政府機関等

■ 会合の主な結果

 化学物質、廃棄物及び汚染に関する政府間科学・政策パネル(ISP-CWP: Intergovernmental Science-policy Panel on Chemicals, Waste and Pollution)の設立を採択(詳細は添付資料を参照)。

■ 我が国の主な貢献

 政府間会合では松澤裕地球環境審議官が共同議長を務めたほか、第3回公開作業部会再開会合(OEWG3.2)では環境省職員が1つの交渉会合の共同議長を務めるなど、円滑な合意形成に貢献しました。

連絡先

環境省大臣官房環境保健部化学物質安全課水銀・化学物質国際室
代表
03-3581-3351
直通
03-5521-8260
室長
高木 恒輝
室長補佐
村田 貴朗