報道発表資料

この記事を印刷
2008年07月03日
  • 再生循環

「北斎風循環型社会之解説」の作成について

環境省では、全国的に、また世界的にも環境問題に関心の高まる北海道洞爺湖サミットの機会を捉え、循環型社会白書の内容を分かりやすく要約した「北斎風循環型社会之解説」を作成し、循環型社会の形成に取り組むための普及啓発資料として配付することとしましたのでお知らせいたします。

1.背景及び目的

 従来の大量生産・大量消費型の経済社会活動は、大量廃棄型の社会を形成し、環境保全と健全な物質循環の阻害に結びつく側面を有しています。
 また、こうした活動様式は天然資源の枯渇への懸念、自然破壊や自然界における適正な物質循環の阻害などにも密接に関係しており、地球温暖化の危機や生態系への危機と重層的に、また相互に悪循環しながら地球規模での環境問題の深刻化につながっています。
 こうした現状を踏まえると、持続可能な社会に向けてさらに努力を傾注し、低炭素社会や自然共生社会に向けた取組とも統合して、天然資源の消費抑制と環境負荷の低減を目指した循環型社会の形成を、国内はもとより国際的にも実現していくことが喫緊の課題となっています。このため、環境省は、全国的にも、また世界的にも環境問題に関心の高まる北海道洞爺湖サミットの機会を捉え、「北斎風循環型社会之解説」を作成・配布することとしました。特に循環型社会の形成に関しては、我が国が世界をリードしていくべき立場にあることも踏まえ、7カ国語(英・独・仏・伊・露・中・韓)に翻訳し、世界に向けて発信することとしました。

2.「北斎風循環型社会之解説」の特徴

(1)北斎風循環型社会之解説では、日本を代表する表現手法の一つである漫画を活用しつつ、「循環型社会白書」の概要を紹介しました。ナビゲーター役には、世界的にも評価の高い、江戸時代を代表する浮世絵師である葛飾北斎を起用し、作風も葛飾北斎の代表作である「北斎漫画」の雰囲気を味わえるようにしました。

(導入部分より抜粋)
「世界的に有名な絵師 葛飾北斎・・・そんな北斎が、なんと現代に引っ越してきた・・・21世紀の循環型社会をその手で描くためである」

(2)本冊子は、風力発電による電力で印刷しました。また、グリーン電力証書を購入し、市販を予定している政府の最初の出版物でもあります。

グリーン電力証明書 イメージ

3.配布先

北海道洞爺湖G8サミット会場

4.入手方法・問い合わせ先

購入を希望される場合は、下記により実費での購入が可能です(日本語版のみ)。
(株)ぎょうせい(営業部/担当・小山、磯部) 電話:03-5349-6667
「北斎風循環型社会之解説」予定価格1部 300円(税込み、送料別)
※最寄の書店からの注文も可能

5.その他

もくじ構成
プロローグ
テーマ[1] 廃棄物と資源をめぐる世界の状況
テーマ[2] 江戸の衛生的な循環システム
テーマ[3]「もったいない」の心をもった江戸の人々
テーマ[4] 廃棄物の適正な処理-日本のあゆみ-
テーマ[5] 循環型社会の形成-ここを目指します-
テーマ[6] 地域発、循環型社会づくり
テーマ[7] 東アジアを循環型社会に
テーマ[8] 廃棄物の不法な輸出入は許しません
テーマ[9] 世界に貢献する日本
エピローグ
連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
代表:03-3581-3351
室長:川上 毅(内線 6898)
室長補佐:岩山、清水(内線 6899,6820)
担当:松本、鈴木(内線 6819)