報道発表資料

この記事を印刷
2008年07月01日
  • 再生循環

野球場におけるリユースカップ導入実証試験調査について(お知らせ)

 環境省では、全国的に、また世界的にも環境問題に関心の高まる北海道洞爺湖サミットの機会を捉え、循環型社会の形成に向けた排出抑制(Reduce)や循環資源の再使用(Reuse)の取組をさらに強化するための調査として、野球場における「リユースカップの導入実証試験」を実施することとしましたのでお知らせいたします。

1.背景及び目的

 多くの観客が集まるスポーツ競技場やイベント会場等では、使い捨ての飲料容器が多く使用され、大量のごみの発生源となっています。
 この問題に対し、一部のサッカー場やコンサート会場等においては、紙コップなどの使い捨ての容器に代わり、再使用可能なプラスチック製容器(リユースカップ)の利用が促進され、ごみの減量と資源の有効利用が図られていますが、観客動員数、年間試合数でサッカー場を大幅に上回る野球場において、こういった取組はほとんど行われていません。
 このため、環境省は、全国的に、また世界的にも環境問題に関心の高まる北海道洞爺湖サミットの機会を捉え、昨年度の「野球場におけるリユースカップ導入促進に関する調査」を踏まえ、野球場におけるリユースカップの導入について、ライフサイクルアセスメント(LCA)やコスト分析、運営等についての実証試験調査を実施することとしました。

2.実証試験調査の概要

(1)実施場所

施設名称:
明治神宮野球場
所在地:
東京都新宿区霞ヶ丘町3-1
管理者:
明治神宮外苑

(2)実施期間

 平成20年7月8日(火)~7月10日(木) ヤクルト対横浜 3連戦

(3)実施内容

 コカ・コーラ社のソフトドリンクを、リユースカップ540mlを用いて野球場内12店舗で販売します。同リユースカップは、販売店、回収ボックス等により回収した後、衛生上、適切に洗浄・乾燥し、リユースを実施します。
 また、実証試験の普及啓発効果を高める観点から、実施日を洞爺湖サミット開催期間に重ねるとともに、その効果を定量的に把握していくため、LCAやコスト分析等を実施するほか、利用者にアンケート調査を実施することとしています。

3.その他

 実証試験調査については、明治神宮外苑やヤクルト球団の御協力を頂き、webやメーリングリストでの広報のほか、DJパトリックさんやダンシングチーム「東京ヤクルトスワローズ公認パフォーマンスアーティスト DDS」のアナウンスにより、リユースカップの回収を促します。
 また、リユースカップを用いたソフトドリンクを販売店で購入された方には、QRコードによるアンケートに御協力していただくため、東京ヤクルトスワローズ選手の「写真付きうちわ」を配布する予定としています。

連絡先
環境省大臣官房廃棄物・リサイクル対策部企画課循環型社会推進室
直通:03-5521-8336
代表:03-3581-3351
室長:川上 毅(内線 6898)
室長補佐:岩山 政史(内線 6899)
担当:松本、上野(内線 6819)