報道発表資料

この記事を印刷
2008年05月21日
  • 自然環境

感染経路等調査ワーキンググループの設置等及びオオハクチョウから検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝子分析の結果について(お知らせ)

 環境省では、秋田県十和田湖等のオオハクチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認されたことを踏まえ、この度、「感染経路等調査ワーキンググループ」を設け、感染経路や発生地域の状況等について調査を行うとともに、野鳥におけるサーベイランスのあり方等について専門的な検討を行うこととしましたのでお知らせします。
 また、遺伝子分析を実施していた動物衛生研究所から、今般、秋田県十和田湖で検出された高病原性鳥インフルエンザウイルス(秋田株)と韓国全羅北道の金堤(キムチェ)市で発生した高病原性鳥インフルエンザウイルス(金堤株)が遺伝子レベルで非常に近縁であるとの報告がありましたので併せてお知らせします。

1 感染経路等調査ワーキンググループの設置及び開催について

 秋田県十和田湖等で回収されたオオハクチョウから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを踏まえ、5月12日に鳥インフルエンザ等野鳥対策に係る専門家グループ会合を開催したところですが、今般、特に感染経路や発生地域の状況等について調査を行うとともに、野鳥における調査手法のあり方等について専門的な検討を行うため、専門家会合の下に、「感染経路等調査ワーキンググループ」を設置することとし、下記のとおり第1回会合を開催することとしましたのでお知らせします。

(1)委員名簿、検討事項 別紙のとおり

(2)第1回会合開催日程 平成20年5月29日(木)16:00~18:30

2 ウイルス性状分析について

 ウイルスの遺伝子分析を実施していた動物衛生研究所から、「日本分離株(秋田株)は韓国分離株(金堤株)と遺伝子レベルで非常に近縁(全ての分節で99.7%以上の相同性)であった。」との報告がありました。
 なお、国内3カ所(十和田湖、野付半島、サロマ湖)で検出された高病原性鳥インフルエンザウイルスについては、既に、5月13日に農林水産省の家きん疾病小委員会において、「互いに遺伝子レベルで非常に近縁である。」との報告がなされていたところです。

 鳥インフルエンザのウイルスは、感染した鳥と濃密に接触するなど特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。
 日常生活においては、鳥の排泄物等に触れた場合には手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありませんので、冷静な行動をお願いいたします。
 なお、念のため、野鳥には、なるべく素手では触らないようお願いします。
 特に衰弱・死亡した野鳥を発見した場合には近寄らないで下さい。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
電話 03-5521-8285(直通)
03-3581-3351(代表)
課長:星野一昭(6460)
室長:猪島康浩(6470)
補佐:柴田泰邦(6471)
専門官:徳田裕之(6473)

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。