報道発表資料

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1999年07月07日

廃棄物の最終処分場周辺におけるダイオキシン類調査結果について

焼却灰等の廃棄物が埋立られている最終処分場からの排水及び排水の放流先の河川等周辺環境中におけるダイオキシン類濃度を調査した結果をとりまとめた。
 調査は遮水シート等を有さない最終処分場10施設を含む全国の21施設を対象に実施したものである。
 なお、調査の実施に当たっては、花嶋正孝福岡大学教授を座長とする専門家からなる検討会を設置し、その指導のもとで調査を実施した。

1.一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の管理型最終処分場(11施設)

  • 遮水シート等を有する最終処分場については、埋立地から浸出する水を遮水シートで集めて浄化処理したうえで河川等に放流していることもあり、放流先の河川等への影響は認められなかった。

  • 今回の調査結果から、ダイオキシン類を含む焼却灰等が最終処分場に埋立処分され、最終処分場内に適正に管理・封じ込めされていれば、周辺環境に影響を与えるものでないことが明らかにされた。したがって、関係省庁、地方公共団体と連携して、適切な処分が引き続き実施されるよう努める。

2 遮水シート等を有さない最終処分場(10施設)

  • 一部の処分場において、処分場の外部に設けたボーリング孔中の採取水からダイオキシン類が検出されたものもあるが、その影響範囲は近傍に限られており、周辺公共用水域への影響は認められなかった。

  • 環境庁としては、遮水シート等を有さない最終処分場におけるダイオキシン類の拡散機構、周辺影響の調査手法の確立等を念頭に置き、さらに調査を進めて参りたい。

連絡先
環境庁水質保全局企画課海洋環境・廃棄物対策室