報道発表資料

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1997年08月06日

AGBM7第4日目(8月5日)の状況

AGBM会合は、8月5日(火)にも、4日に引き続き、ノングループ(非公式会合)において、数量目標及び組織・機構に関する議論を行った。6日も引き続き各ノングループにおいて議論が行われる予定である。
このほか、SBI会合が午前に、SBSTA会合が午後に開催された。両会合は、7月28日から30日に会合が開催された後も非公式協議を引き続き行っていたが、その結果を踏まえ、COP3の運営やCOP4を98年11月に開催すること等に関する報告案を採択し、議事を終了した。
1. AGBM会合

 AGBM会合は、8月5日(火)にも、4日に引き続き、ノングループにおいて、数量目標及び組織・機構等に関する議論を行った。6日午前には、政策・措置及び組織・機構等に関するノングループが、午後には、政策・措置及び数量目標に関するノングループが開催され、議論が行われる予定である。
(1) 数量目標に関するノングループ

 午前には、数量目標に関するノングループは、対象ガスの範囲等について議論を行った。特に、英国がグロスアプローチを支持したこと、中国等数カ国の途上国が対象ガスは二酸化炭素のみとすべきと主張したことが注目される。
 また、午後には、途上国への影響に関する小グループが開催され、OPEC、アフリカ諸国は、補償の重要性を強調した。これに対し、先進国は補償という言葉自体に難色を示し、原則論の議論に終始した。


(2) 組織・機構等に関するノングループ 発効要件等を中心に議論を行い、議長条文案の一読を終了した。今日までの議論を踏まえ、新たな議長条文案を作成し、それを基に、明日、再度議論が行われる予定である。



2. SBI会合及びSBSTA会合

 SBI会合(実施に関する補助機関会合)は、COP3の運営に関し、{1}COP3において条約上の先進国の取組に関する規定振り及び先進国としての義務を負う国を定める附属書の見直しを開始すること、{2}COP3では、第2週の12月8日~10日にハイレベルセグメントを開催することを決めた。また、COP4については、これまで招致する国がなかったため、1998年11月にボンで開催することとした。なお、これらの最終的な決定は、COP3で行われる。一方、資金メカニズムの見直しや非附属書[1]締約国からの通報等については、次回10月の会合において引き続き検討を行うこととされた。
 SBSTA会合(科学上・技術上の助言に関する補助機関会合)は、共同実施の方法論的課題について合意に達することができなかったものの、他の論点については、概ね問題なく今次会合の報告を採択して会合を終了した。
連絡先
環境庁企画調整局地球環境部環境保全対策課課   長:小林  光
調 整 官:関 荘一郎(6765)
 課長補佐:石飛 博之(6737)
 係   長:中尾  豊(6738)