報道発表資料

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2007年10月12日
  • 自然環境

クマ類による人身事故の防止等について

 環境省では、今般、児童生徒が通学時や放課後にクマ類と突然に遭遇することにより発生する人身事故を避けるため、クマ類の生態や注意事項を子供向けにまとめた小冊子「クマに注意!-思わぬ事故をさけよう-」を作成しましたのでお知らせします。
 また、平成19年度のクマ類の人里への出没状況等について、各都道府県から情報収集を行っており、この報告を基に全国のクマ類の捕獲数及びクマ類による人身被害数を、平成19年8月末日での速報値としてとりまとめましたので併せてお知らせします。

1 子供向け小冊子「クマに注意!-思わぬ事故をさけよう-」について

 平成18年度は、クマ類が人里へ大量に出没し人身被害が多発しました。
 人身事故の多くは山菜やキノコ採りのためにクマ類の生息地に入った時に発生していますが、中学生が通学途中でクマに襲われるといった痛ましい事故もありました。
 こうしたことから、本年3月にとりまとめた「クマ類出没対応マニュアル」に加えて、今般、児童生徒が通学時や放課後にクマ類と突然に遭遇することにより発生する人身事故を避けるため、小冊子「クマに注意!-思わぬ事故をさけよう-」(別添)を作成しました。
 本冊子では、クマ類の生態やクマと会わないための工夫、クマと出会ったときの注意事項等を取りまとめており、クマ類の生息する地域の小学校・中学校の児童生徒や保護者の方々に読んでいただき、クマ類による人身事故の防止に役立てていただきたいと考えています。

2 平成19年8月末までのクマ類の出没状況等について

 環境省から各都道府県に対して、クマ類の捕獲数及び人身被害の発生状況 について情報収集を行った結果、平成19年8月末までのクマ類等の出没状 況等は下記のとおりです(詳細は別紙1及び別紙2参照)。
 昨年度同月に比べ、人里等へ出没し捕獲されたクマ類の頭数は約5割程度 になっていますが、自治体からの情報によれば、昨年度に比べ堅果類が凶作 ではないこと等が要因としてあげられるとのことです。

(単位:頭、件、人)
区分
平成19年度
8月末累計(a)
平成18年度
8月末累計(b)a/b(%)年度計
捕獲数
(うち非捕殺)
865
(101)
1,590
(137)
54%
(73%)
5,185
(506)
人身被害件数 28 52 54% 144
人身事故人数 31 52 60% 150

3 クマ類の出没等に関する注意喚起について

 これからクマ類の好む果実類等が実ること等から、今後さらに人里への出没が十分に予見されるとともに、キノコ採りや紅葉狩りなどに行った地域住民、観光客等がクマ類と遭遇する可能性もあることから、環境省では都道府県に対して注意喚起に努めてもらうよう通知したところです(別紙3)。

添付資料

連絡先
環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護業務室
室長:猪島 康浩(内線6470)
 補佐:久保 芳文(内線6472)
 専門官:徳田 裕之(内線6473)
 直通:03-5521-8285

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