報道発表資料
本年4月の「へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーン」に関連して、環境啓発を軸としたまちづくりの支援及び「光害」(ひかりがい)問題の啓発事業の普及に資することを目的として実施したライトダウンコンテスト「星空にやさしい街10選」において、選定市町村が決定された。
同ライトダウンコンテストは、「へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーン」における地域ぐるみでのライトダウンの実施を中心として、各種啓発事業等について、優良な取組を行った市町村を「星空にやさしい街」として、選定するものである。
選定市町村に対しては、第9回「星空の街・あおぞらの街」全国大会(名古屋市)において、認定書が授与される予定である。
1. 選定市町村 ~「星空にやさしい街10選」~同ライトダウンコンテストは、「へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーン」における地域ぐるみでのライトダウンの実施を中心として、各種啓発事業等について、優良な取組を行った市町村を「星空にやさしい街」として、選定するものである。
選定市町村に対しては、第9回「星空の街・あおぞらの街」全国大会(名古屋市)において、認定書が授与される予定である。
(北から順に) | 陸別町(北海道)、仙台市(宮城県)、浦和市(埼玉県)、 長野市(長野県)、松本市(長野県)、熱海市(静岡県)、 阪南市(大阪府)、美星町(岡山県)、福山市(広島県)、 佐世保市(長崎県) 以上10市町 |
2. コンテストの目的
「へール・ボップすい星ライトダウンキャンペーン」において優れた取組を行った市町村を「星空にやさしい街」として選定し、広く発表することによって、環境啓発を軸とした「まちづくり」を支援するとともに、「光害」啓発をモデルとした環境啓発事業の普及に資することを目的とする。
3. 選考経過
昨年11月に、環境庁より、「ライトダウンコンテスト」に対する市町村の参加を呼びかけたところ、全国64の市町村からの参加登録があった。
これら参加登録市町村に対しては、ライトダウンキャンペーンの取組手法についての提案を解説した「ライトダウン取組の手引き」を送付するとともに、同キャンペーンによる啓発効果(ライトダウンの達成状況等も含む)の自己評価方法について解説した「キャンペーン効果評価マニュアル」を送付した。
4月の期間中にキャンペーンを実施した参加市町村では、その後、同マニュアルに基づく報告書を作成し、環境庁に送付した。(5月中旬まで)
その後の選考作業を経て、「星空の街・あおぞらの街」全国協議会表彰選考委員会における最終選考によって、同「10選」が決定された。
4. 選考基準
選考基準については、コンテスト参加市町村に対し、事前に「キャンペーン効果評価マニュアル」において解説を行った。
参加市町村が自己評価を行った項目は以下の通り。
(A)取組に対する評価
{1}全体計画の作成
(ライトダウン重点実施区域・期間の設定等)
{2}ライトダウン呼びかけの対象・手法
(キャンペーン展開の規模、重点啓発対象の設定)
{3}関連行事等の計画
{4}他自治体との連携
(B)啓発効果の評価
{1}キャンペーン認知度アンケートの評価
{2}関連行事等への参加状況 {3}市民活動の状況
{4}各種報道の状況
(C)ライトダウンの状況
{1}ライトダウン取組アンケートの評価
(ライトダウンの協力依頼を行った団体に対する依頼達成度のアンケート)
{2}ライトダウンに協力した代表的事業所等に関する調査
{3}「夜空の明るさ」抑制効果
(D)これまでの取組及び今後の展望
5. 全体評価
キャンペーン期間中は、全国的に天候が不順であったため、各地で周到に準備されていた「すい星観察会」の多くが中止となったが、コンテストに参加した市町村の多くにおいて、積極的なライトダウンへの取組がなされたことは、同キャンペーンが「光害」(ひかりがい)対策を通じた大気生活環境保全や地球温暖化対策の取組の契機として、大きな関心を寄せられたことの表れであると思われる。
ライトダウンの状況については、様々な照明を一斉に縮小した事例も見られたが、部分的な照明縮小についての事業活動に即したきめ細かな協力依頼とそれに伴う広範なライトダウンが行われた例が多く、過剰な照明の見直しについての啓発効果が見られていた。協力依頼とともに行われた事業者、各種団体へのアンケートの中にも、屋外照明の使用を見直す機会となったとの回答が多く寄せられており、今後の屋外照明使用のあり方に関して、貴重な資料が得られた。
6. ホームページによる個別の取組やライトダウン画像の紹介について
「星空にやさしい街10選」において行われた主なキャンペーンの取組やライトダウンの模様について、関連画像を中心として、ホームページによる紹介を行う。
ホームページアドレス: http://www.wnn.or.jp/wnn-u/
なお、同ホームページへは、環境庁ホームページ(http://www.eic.or.jp)
及び「10選」市町の公式ホームページからもリンク可能である。
7. 「星空にやさしい街10選」市町村担当部署
市町名 | 担当部署 | 電話番号 | 備考 |
陸別町 | 銀河の森振興室 | 01562-7-2141 (内線132) | |
仙台市 | 環境局 環境対策課 | 022-214-8221 | ※ |
浦和市 | 浦和市青少年宇宙科学館 | 048-881-1515 | ※ |
長野市 | 環境部 公害環境課 | 026-224-5034 | ※ |
松本市 | 生活環境部 環境公害課 | 0263-34-3000 | |
熱海市 | 市民部 環境課 | 0557-81-0151 (内線238) | ※ |
阪南市 | 市民部 生活環境課 | 0724-71-5678 | |
美星町 | 美星天文台 | 0866-87-4222 | |
福山市 | 環境計画課 | 0849-28-1071 | ※ |
佐世保市 | 環境部 環境保全課 | 0956-24-1111(内線3620) | ※ |
8. 「星空にやさしい街10選」以外の表彰について
惜しくも「星空にやさしい街10選」に選定されなかった市町村の中からも10市町村については、同じく第9回「星空の街・あおぞらの街」全国大会において、同協議会会長(名古屋市長)より「へール・ボップ賞」が表彰される。
・「へール・ボップ賞」受賞市町村
(北から順に) | 衣川村(岩手県)、吉川市(埼玉県)、藤橋村(岐阜県)、 名古屋市(愛知県)、東栄町(愛知県)、園部町(京都府)、 倉敷市(岡山県)、筑紫野市(福岡県)、佐賀市(佐賀県)、 姶良町(鹿児島県) 以上10市町村 |
- 連絡先
- 環境庁大気保全局企画課大気生活環境室
室 長:竹内恒夫(内線6540)
室長補佐:宍戸政憲(内線6541)
担 当:西尾達司(内線6545)