報道発表資料
環境省では、環境大気中のアスベスト濃度を測定する上での技術的指針であるアスベストモニタリングマニュアル(初版:昭和60年)を、近年の測定技術の進歩等を踏まえて改訂し、都道府県等に送付しましたのでお知らせします。
1.経緯
環境省では、環境大気中のアスベスト濃度を測定する上での技術的指針として、アスベストモニタリングマニュアルを昭和60年3月に作成し、平成5年12月に改訂を行ってきたところです。
今般、その後の測定技術の進歩等を踏まえ、学識経験者等からなる「アスベスト大気濃度調査に関する検討会」(座長:神山宣彦東洋大学経済学部教授)において改訂内容の検討を行った上で、建築物等の解体等の作業現場における測定方法を追加するとともに、参考法として分析走査電子顕微鏡法及び分散染色法を追加するなどの改訂を行い、「アスベストモニタリングマニュアル(第3版)」として都道府県等に送付しました。
2.改訂内容
改訂に当たっての主な変更点は以下のとおりです。
- (1)
- 測定に当たって、測定点、捕集時間帯及び捕集方法等を適切に設定するため、「測定計画」の項を加えたこと。
- (2)
- 測定地域区分に建築物等の解体現場等を追加し、当該地域における試料の捕集方法を規定したこと。
- (3)
- 光学顕微鏡法による測定の際の繊維数の判断の基準について、日本工業規格(JIS)との整合を図るため、「JIS K3850-1:2006 空気中の繊維状粒子測定方法-第1部:光学顕微鏡法及び走査電子顕微鏡法」を参照したこと。
- (4)
- 光学顕微鏡法による測定結果の確認が必要な場合の参考法として、分析走査電子顕微鏡法(A-SEM法)及び分散染色法を追加したこと。
- 連絡先
- 環境省水・大気環境局大気環境課
直通:03-5521-8295
代表:03-3581-3351
課長 松井 佳巳(6530)
課長補佐 木田 正憲(6537)
担当 吉見 友弘(6534)