報道発表資料
環境庁としては、電気自動車、天然ガス自動車等の低公害車の導入は、自動車走行に起因する大気汚染(NOx、黒煙等)や騒音の改善、CO2 対策等に極めて有効であるため、最も重要な政策課題の一つとして積極的な取り組みを進めています。
我が国の優れた自然の風景地である国立公園においては、自然の保護及び健全な利用環境の確保面からマイカーの乗り入れ規制など自動車利用の適正化を推進しているところですが、今回、それらの地区において低公害車を導入しているバス運送会社等に対し、低公害車の導入状況等の把握のため、聞き取り調査(平成10年11月20日年~平成1011月27日)を行ったので、その概要をお知らせします。
我が国の優れた自然の風景地である国立公園においては、自然の保護及び健全な利用環境の確保面からマイカーの乗り入れ規制など自動車利用の適正化を推進しているところですが、今回、それらの地区において低公害車を導入しているバス運送会社等に対し、低公害車の導入状況等の把握のため、聞き取り調査(平成10年11月20日年~平成1011月27日)を行ったので、その概要をお知らせします。
(調査結果の概要)
- 国立公園内の調査対象6地区においては、ハイブリッドバス(エンジンとモーター 等の原動機を併用して走行)44台、CNG(圧縮天然ガス)バス15台、電気自動車1
1台の総計70台が運行。
- バス運送会社等からは、
- ハイブリッドバスは、走行性能等能力的な問題はない。また、加速時、黒煙の排出が 抑制されるとともに、アイドリングストップ&スタートシステムの併用で、アピール効果
も発揮。反面、バッテリー交換等の維持管理コストに負担感があり、まだ使用年月が少な いため車両の耐用年数の見込みが不確か。
- CNGバスの場合、走行性能等能力的に問題はなく、環境負荷の軽減に優れているが 、地域によっては独自の燃料ステーション設置費用やステーションまでのLNG輸送コス
トがかかり燃料コストが割高。
- 電気自動車については、登坂力の高い大型車両の開発を期待。 等の意見が出された。
- ハイブリッドバスは、走行性能等能力的な問題はない。また、加速時、黒煙の排出が 抑制されるとともに、アイドリングストップ&スタートシステムの併用で、アピール効果
も発揮。反面、バッテリー交換等の維持管理コストに負担感があり、まだ使用年月が少な いため車両の耐用年数の見込みが不確か。
- なお、バス運送会社等の意向によれば、国立公園における低公害車の導入について は、年々技術革新が進むこともあり、当面、山岳部に強いハイブリッドバスやCNGバス
を中心として、車両の更新時に併せて順次導入が図られる見込み。
自然保護局としては、今後とも導入促進のため、可能な支援を行っていく予定。
(国立公園別低公害車(乗合自動車)導入状況表)
国立公園名 地 区 名
(バス運送主体)低公害車の導入状況 車両の種類 台 数 支笏洞爺国立公園 豊平峡地区
((株)札幌リゾート)電気自動車 10 台 日光国立公園 小田代ヶ原地区
(栃木県立日光博物館)ハイブリッドバス
電気自動車2 台
1 台日光国立公園 尾瀬地区
(会津乗合自動車(株))ハイブリッドバス 3 台 富士箱根伊豆国立公園 富士山地区
(富士急行(株))CNGバス 15 台 中部山岳国立公園 立山地区
(立山開発鉄道(株))ハイブリッドバス 3 台 中部山岳国立公園 上高地地区
(松本電気鉄道(株))ハイブリッドバス 33 台 上高地地区
(濃飛乗合自動車(株))ハイブリッドバス 3 台 4 国立公園 6 地区 70 台
- 連絡先
- 環境庁自然保護局国立公園課
03-3581-3351
課 長 :小野寺 浩 (内線6440)
担 当 :牛場 雅己 (内線6443)
:藤森 貞明 (内線6448)