報道発表資料

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1997年06月18日

地球温暖化防止啓発ビデオ「発熱する地球―あなたが止める地球温暖化―」について

環境庁では、(財)地球環境財団の協力を得て、地球温暖化防止をテーマとするビデオを作成した。(VHS 23分)
 このビデオは、地球温暖化の仕組み、将来予測、環境への影響、日々の生活との関連、防止の具体的取組等について、映像を用いてわかりやすく解説し、一般の人には実感しにくい地球温暖化問題への理解を深めるとともに、身近なところから具体的な取組を進めることをねらったものである。
 都道府県、政令指定都市及び関係団体等に広く配布するほか、貸し出しも行い、様々なイベント等で広く活用していただき、国民の地球温暖化防止対策への理解と協力を広める。また、希望者には(財)水と緑の惑星保全機構が実費で頒布する。
  1. ストーリー
     
    (1)導入
     宮沢賢治の童話「グスコーブドリの伝記」を引用、童話の中の気温上昇が現実に起こっている。
    (2)地球温暖化の仕組み
     地球温暖化の仕組みを図解し、温室効果ガスを説明。
     南極の氷の調査によれば、16万年前から現代までの二酸化炭素濃度と気温の推移は密接に関連し、現在も急激に上昇中。
    (3)地球温暖化の現状と将来予測
     IPCC報告書の予測。
     気候変化の現れとして、大洪水、干ばつ、大寒波等の増加。
     2048年の天気予報。
     平均気温2度上昇の深刻な意味と、その地球環境と生活への大きな影響
     降水パターンの変化、海面の上昇、植物など生態系の大きな変化、
     食料事情の変化(給食のメニュー)
    (4)二酸化炭素排出の現状
     世界と日本の二酸化炭素排出量、日々の生活から排出される量の多さ。
    (5)身近な暮らしの中からの取組
     地球温暖化を防ぐ暮らし方、社会の仕組み
     環境家計簿、待機電源、買い物、リサイクル
     自動販売機、アイドリング・ストップ、エコライフ100万人の誓い、
     街づくり、風力発電、電気自動車等
    (6)エンディング
     地球温暖化防止京都会議の重大性
     便利さを求めるライフスタイルの問い直し
     岐路に立つ現在の世代の地球の未来への責任
     
  2. 企画、制作、協力
     
     企画 環境庁長官官房広報室
     制作 NHKエンタープライズ21
     協力 (財)地球環境財団
     
  3. 配布、貸し出し
     
     都道府県、政令指定都市、関係法人等に配布するほか、イベント用などに貸し出す。大きな集会などで、ビデオではなくフィルム上映が必要な場合にも使える貸し出し用フィルム(16mm)を用意。
     研修や学習会などのために多数を希望する場合には、ダビングに必要な実費を頂いて頒布する。
     これらの事務は、(財)水と緑の惑星保全機構が行う。
     (申し込み、問い合わせ先)
       (財)水と緑の惑星保全機構 03―3503―7743
          〒105 港区西新橋1―17―4西新橋YKビル6階
連絡先
環境庁長官官房総務課広報室
室長:石野 耕也(内線6139)
 係長:高橋 達也(内線6140)
 担当:池田 りか(内線6140)
    (直通03-3580-4981)