報道発表資料

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2007年03月30日
  • 大臣官房

生物多様性地球戦略企画室の設置について

 地球規模の視点での生物多様性保全に関する、国内的、国際的な取組を、戦略的かつより積極的に推進するため、4月1日より自然環境計画課に「生物多様性地球戦略企画室」を設置します。

1.設置の趣旨

 平成19年に予定している生物多様性国家戦略(平成14年3月策定)の改定及びその実施、2010年(平成22年)に日本(愛知県名古屋市)での開催を目指している生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)への対応等をはじめとする条約の実施については、国内施策と国際的な取組をこれまで以上に一体的に推進する必要がある。
 こうしたことから、生物多様性保全に関する施策の横断的かつ戦略的な実施体制の充実・強化を図るため、本年4月1日より自然環境局自然環境計画課に「生物多様性地球戦略企画室」を新たに設置することとした。

2.主な業務

  • 生物多様性国家戦略に基づく各種施策を着実に推進すること。そのため、関係各省に加え、地方自治体、企業やNGO等民間等との確実な連携を進めること。
  • 生物多様性条約の実施に対し、より一層の貢献を行うこと。そのため、各国の政府機関や条約事務局など国際的な組織等との効率的な連絡・調整を図ること。

3.当面の動き

(1)生物多様性国家戦略の見直し

 昨年8月から本年3月まで開催してきた「生物多様性国家戦略の見直しに関する懇談会」の論点整理を踏まえ、4月中旬に全国8か所で地方説明会を実施。4月下旬に中央環境審議会に諮問し、本年秋頃の答申、地球環境保全に関する関係閣僚会議における決定を予定。

(2)COP10への動き

 生物多様性が気候変動と並ぶ議題として取り上げられた、先日のドイツでのG8環境大臣会合の流れを踏まえ、来年、我が国で開催される同会合や、ドイツで開催される生物多様性条約第9回締約国会議(COP9)等に向けて、ポスト2010年目標の設定などの議論に対応。

生物多様性地球戦略企画室を新たに設置することを内容とする、環境省組織規則の一部を改正する省令(平成19年3月30日環境省令第6号)が、平成19年4月1日に施行されます。
連絡先
環境省大臣官房秘書課
課長:小林 正明(6120)
 課長補佐:大庭 一夫(6122)

環境省自然環境局自然環境計画課
課長:渡邉 綱男(6430)
 生物多様性企画官:亀澤 玲治(6480)