報道発表資料

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2007年03月19日
  • 水・土壌

霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼、琵琶湖及び児島湖に係る湖沼水質保全計画の同意について

湖沼水質保全特別措置法の指定湖沼である霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼、琵琶湖及び児島湖について、関係府県知事が作成した第5期湖沼水質保全計画(案)が、本日の公害対策会議幹事会において了承された。これを受け、環境大臣の同意が行われた。

1.湖沼水質保全特別措置法の概要

 湖沼水質保全特別措置法では、環境大臣が特に水質の保全に関する施策を総合的に講ずる必要があるとして指定した指定湖沼(現在、全国10湖沼)について、関係府県が湖沼水質保全計画を策定し、水質保全対策を総合的かつ計画的に進めることとしている。
 なお、湖沼水質保全計画の策定に当たっては環境大臣の同意が必要とされている。

2.霞ヶ浦等5湖沼に係る湖沼水質保全計画の経緯

 霞ヶ浦、印旛沼、手賀沼、琵琶湖及び児島湖については、湖沼水質保全特別措置法に基づき、関係府県が4期20年間にわたり、湖沼水質保全計画を策定し、各種施策が進められてきたところである。
 本日、昨年度に計画期間が終了したことに伴って関係府県知事が作成した第5期湖沼水質保全計画案について、公害対策会議幹事会(次官級会議)における了承を受け、環境大臣の同意が行われた。

3.第5期湖沼水質保全計画の概要

 各湖沼の湖沼水質保全計画においては、湖沼の水質保全に資する事業及び各種汚濁源に対する規制等による水質保全対策を総合的かつ計画的に推進し、それぞれの湖沼の水質改善を着実に行うこととしている。また、今回の湖沼水質保全計画より、平成17年の改正湖沼水質保全特別措置法等において導入された流出水対策、既存の工場・事業場等への負荷量規制、関係者との長期ビジョンの共有等についての施策が盛り込まれた。計画の内容は、下記のとおりである。

(1)長期ビジョン
 湖沼特性等を踏まえ、望ましい湖沼の水環境及び流域の状況等に係る将来像を明らかにした長期ビジョンについて関係機関や関係者と共有する。
(2)水質の保全に関する方針
1)計画期間
 湖沼特性等を踏まえ、関係する諸計画との整合性を図りつつ、適切な期間を設定する。
2)計画の基本的な考え方
 着実な水質改善による水質環境基準の確保を目途としつつ、水質保全に資する事業、各種汚濁源に対する規制等による、それぞれの湖沼の特性に応じた水質保全対策を総合的かつ計画的に推進する。
3)水質目標値
 計画最終年度に目指すべき化学的酸素要求量(COD)、全窒素、全りんの水質目標値を掲げる。
(3)水質の保全に資する事業
 発生源対策として、下水道、農業集落排水施設、合併処理浄化槽等の施設整備を行うとともに、湖内の底泥しゅんせつ、浄化用水の導入、流入河川の直接浄化等の浄化対策を行う。
(4)水質の保全のための規制その他の措置
 工場・事業場排水対策、生活排水対策、面源負荷対策、緑地の保全その他自然環境の保護等の施策を行う。
(5)その他水質保全のために必要な措置
 公共用水域の水質の監視強化、調査研究の推進、地域住民等の協力の確保等を行う。
(6)流出水対策推進計画
 流出水対策地区を指定し、農地や市街地等から流出する汚濁負荷削減のための対策の重点的、集中的な実施を図る。
 (各湖沼の流出水対策地区)
  • 霞ヶ浦:山王川流域及び鉾田川流域
  • 印旛沼:鹿島川流域
  • 手賀沼:大津川流域
  • 琵琶湖:赤野井湾流域
  • 児島湖:岡山市灘崎町北七区

添付資料

連絡先
環境省水・大気環境局水環境課
直通電話:03-5521-8315
 課長:望月 達也(内6610)
 補佐:山田潤一郎(内6617)

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